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悪逆無道
あくぎゃくむどう
あくぎゃくぶどう
あくぎゃくぶとう
  1. 人の道や道理に外れた、酷い悪事を行うこと。酷い悪行のさま。
作家
作品

坂口安吾

【織田信長】

 天下の執政たる悪逆無道の老蝮もたしかにヤキがまわってはいた。主人に、主人の主人にそむかせ、その主人の子供を自分が殺して主家を乗とり、公方くぼうを殺し、目の上のコブを一つずつ取って、とうとう天下の執政にとぐろをまいて納ったが、このやり方では味方がない、味方が同時に敵でもある。


 斎藤道三も六十ぐらいのジジイであった。これが又、当時天下に隠れもない大悪党の張本人の一人であった。かの老蝮は天下の執政である、この色男のジジイは大名である。地位に多少のヒラキはあるが、悪逆無道の張本人と申せば、当時誰でもこの二人のジジイに指を折り、その三木目は折らなかったものである。

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国枝史郎

【剣侠】

「珍らしや水品陣十郎、我等兄妹を見忘れはしまい。よくぞ我父庄右衛門を、悪逆無道にも討ち果したな。復讐の念止みがたく、おのれを尋ねて旅に出で、日を費すことここに三月、天運叶って汝を見出でた! いざ尋常に勝負に及べ!」

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寺田寅彦

【映画雑感(IV)】

 拳闘場けんとうじょう鉄梯子道てつばしごみちの岐路でこの二人が出会っての対話の場面と、最後に監獄の鉄檻てつおりの中で死刑直前に同じ二人が話をする場面との照応にはちょっとしたおもしろみがある。
 ゲーブルの役の博徒ばくとの親分が二人も人を殺すのにそれが観客にはそれほどに悪逆無道の行為とは思われないような仕組みになっている。二度目の殺人など、洗面場で手を洗ってその手をふくハンケチの中からピストルの たまを乱発させるという卑怯千万ひきょうせんばんな行為であるにかかわらず、観客の頭にはあらかじめ被殺害者に対する憎悪ぞうおという魔薬が注射されているから、かえって一種の痛快な感じをいだかせ、この殺人があたかも道徳的に賛美すべきものであるような錯覚を起こさせピストルの音によって一種の快いスリルを味わわせる。映画というものは実際恐ろしい魔術だと思われる。

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  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2022/11/23