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一杖一鉢
いちじょういっぱつ
きわめて質素な身なりの僧侶を形容する語。
作家
作品

高山樗牛

【瀧口入道】

然ればにや失意の情に世をあぢきなく觀じて、嵯峨の奧に身を捨てたる齋藤時頼、瀧口入道とのりの名に浮世の名殘なごりとゞむれども、心は生死しやうじの境を越えて、瑜伽三密の行の外、月にも露にも唱ふべき哀れは見えず、荷葉の三衣、秋の霜に堪へ難けれども、一杖一鉢に法捨を求むるの外、他に望なし。 にや輪王りんのう位高くらゐたかけれども七寶しつぱうつひに身に添はず、雨露うろを凌がぬのきの下にも圓頓ゑんどんの花は匂ふべく、眞如しんによの月は照らすべし。
かぜしづかなるに、六波羅わたり斯かる大火を見るこそいぶかしけれ。いづれ唯事たゞごとならじと思へば何となく心元こゝろもとなく、水汲みていそぎ坊に歸り、一杖一鉢、常の如く都をさして出で行きぬ。

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Last updated : 2022/11/23