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無碍自在/無礙自在
むげじざい
作家
作品

蒲原有明

【 夢は呼び交す】

 鶴見にはかれ相応な見方がある。そこにいうところの梅花は前にいったとおり一つの譬喩に過ぎない。公案で思想をきたえて、さて現成げんじょうさせる絶対境は要するに抽象世界である。先天的な自然の生命はいみじくも悟得されようが、鶴見が懐抱しているような、無碍自在むげじざいなる事象界の具体性が実証されているものとはどうしても思われない。譬喩があって象徴がないからである。そこに宗教哲理の窮極はあっても、芸術とは根本の差が見られるということになる。

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正岡子規

【俳人蕪村】

文学は伝記にあらず、記実にあらず、文学者の頭脳は四畳半の古机にもたれながらその理想は天地八荒のうちに逍遙しょうようして無碍自在むげじざいに美趣を求む。羽なくして空にかけるべし、ひれなくして海に潜むべし。音なくして音をくべく、色なくして色を観るべし。

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種田山頭火

【草木塔】

 孤寒という語は私としても好ましいとは思わないが、私はその語が表現する限界を彷徨している。私は早くそういう句境から抜け出したい。この関頭を透過しなければ、私の句作は無礙自在であり得ない。
孤高というような言葉は多くの場合に於て夜郎自大のシノニムに過ぎない。)

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石川三四郎

【吾等の使命】

 然らば此希願は如何にして成就し得るか。其第一要件は即ち自治である。自治は万物自然の生活法則で、此法則は人間にも実現されねばならぬ筈である。鳥は飛び、魚は泳ぎ、地球は自転して昼夜をなし、太陽の周囲を廻って春夏秋冬をなし、禽獣草木、風雨、山河、互に連帯関係を保って互に自治し、 無礙むげ 自在であって滞る処が無い。人間同志の生活もこうありたいものではないか。

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2022/11/23