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無気無力
むきむりょく
作家
作品

福沢諭吉

【学問のすすめ】

 第二条 内に居て独立の地位を得ざる者は、外にありて外国人に接するときもまた独立の権義を伸ぶること能わず。
 独立の気力なき者は必ず人に依頼す、人に依頼する者は必ず人を恐る、人を恐るる者は必ず人にへつらうものなり。常に人を恐れ人に諛う者はしだいにこれに慣れ、その面の皮、鉄のごとくなりて、恥ずべきを恥じず、論ずべきを論ぜず、人をさえ見ればただ腰を屈するのみ。いわゆる「習い、性となる」とはこのことにて、慣れたることは容易に改め難きものなり。たとえば今、日本にて平民に苗字・乗馬を許し、裁判所の風も改まりて、表向きはまず士族と同等のようなれども、その習慣にわかに変ぜず、平民の根性は依然としてもとの平民に異ならず、言語もいやしく応接も賤しく、目上の人に逢えば一言半句の理屈を述ぶること能わず、立てと言えば立ち、舞えと言えば舞い、その柔順なること家に飼いたる痩せ犬のごとし。実に無気無力の鉄面皮と言うべし。

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福田英子

【妾の半生涯】

いまだかつて念頭にけざるは、滔々とうとうたる日本婦女皆これにして、あたかも度外物どがいぶつの如く自ら卑屈し、政事に関する事は女子の知らざる事となしいつも顧慮するの意なし。かく婦女の無気無力なるも、 ひとえに女子教育の不完全、かつ民権の拡張せざるより自然女子にも関係を及ぼす故なれば、のうは同情同感の民権拡張家と相結托し、いよいよ自由民権を拡張する事に従事せんと決意せり、これもとより儂が希望目的にして、女権拡張し男女同等の地位に至れば、三千七百万の同胞姉妹皆きそいて国政に参し、決して国の危急を余所よそに見るなく、おのれのために設けたる弊制悪法を除去し、男子と共に文化をいざない、く事体に通ずる時は、愛国の情も、いよいよせつなるに至らんと欲すればなり。

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2022/11/23