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無味単調
むみたんちょう
作家
作品

永井荷風

【妾宅】

 然り、多年の厳しい制度のもとにわれらの生活は遂に因襲的に活気なく、貧乏臭くだらしなく、頼りなく、間の抜けたものになったのである。そのえがたき裏淋うらさびしさと退屈さをまぎらすせめてもの手段は、不可能なる反抗でもなく、憤怒怨嗟ふんぬえんさでもなく、ぐっとさばけて、あきらめてしまって、そしてその平々凡々極まる無味単調なる生活のちょっとした処に、ちょっとした 可笑味おかしみ面白味を発見して、これを頓智的な極めて軽い芸術にしてあざけったり笑ったりしてたわむれ遊ぶ事である。

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菊池寛

【仇討三態】

近江から京へ上ったのが、元禄九年の冬の初めである。国を出てから、十四年の月日が空しく流れていた。故郷の空が、矢も楯もたまらないように恋しかった。二十二で、故郷を出た彼は、すでに初老に近かった。母が恋しかった。安易な家庭生活が恋しかった。無味単調な仇討の旅に、彼はもう飽き飽きしていた。が、一旦、仇討を志した者が、 かたきを討たないで、おめおめと帰れるわけはなかった。

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夢野久作

【能とは何か】

 笛は大部分定型的な呂律りょりつを、定型的なタイムを踏んで繰り返すに過ぎぬ。大鼓も小鼓も、太鼓も四ツか三ツかの僅少な音の変化によって八、六、四、二の拍子を扱って行くに過ぎぬ。しかも、それが何の意味も表情も成さぬもので、その原則の無味単調さ、到底西洋音楽の比ではない。表情や、模倣の変化が自由勝手に、無量無辺に許されているものとは比べものにならないくらい、一律簡単に定型的されている。

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2022/11/23