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無量無辺
むりょうむへん
作家
作品

芥川龍之介

【奉教人の死】

されば町を行けば、心ない童部わらべあざけらるるは元より、刀杖瓦石とうじょうがせきの難にうた事も、度々ござるげに聞き及んだ。いや、っては、長崎の町にはびこった、恐しい熱病にとりつかれて、七日七夜の間、道ばたに伏しまろんでは、苦みもだえたとも申す事でござる。したが、「でうす」無量無辺の御愛憐は、その都度「ろおれんぞ」が一命を救わせ給うたのみか、施物の米銭のない折々には、山の木の実、海の魚介など、その日のかてを恵ませ給うのが常であった。

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泉鏡花

【おばけずきのいわれ少々と処女作】

 鬼神力が三つ目小僧となり、大入道となるように、また観音力の微妙なる影向ようごうのあるを見ることを疑わぬ。僕は人の手に作られた石の地蔵に、かしこくも自在の力ましますし、観世音に無量無辺の福徳ましまして、その 功力くりき測るべからずと信ずるのである。乃至ないし一草一木のうち、あるいは鬼神力宿り、あるいは観音力宿る。必ずしも白蓮びゃくれんに観音立ち給い、必ずしも紫陽花あじさいに鬼神隠るというではない。我が心の照応する所境によって変幻極りない。僕が御幣を担ぎ、そを信ずるものは実にこの故である。

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南方熊楠

【十二支考 虎に関する史話と伝説民俗】

『ラマヤナム』にミチラ王ジャナカ婿を定めんとて諸王子を招き競技せしめた時、ラマ強弓をいたので王の娘シタがこれを夫と撰定したとある、仏悉達太子と言った時瞿多弥釈女が自撰の場へ行くと、釈女五百の釈種童子を嫌うて太子を撰んで夫とした、仏最初得道の時優陀夷その因縁を問いしに仏答えていわく、昔雪山下に雑類無量無辺の諸獣ありて馳遊す、かの獣中に一つの牝虎あり端正無双諸獣中に比類するものなし、諸獣その夫たらんと望む、相いいて曰く汝ら しばらく待て共に相争うなかれ、かの牝虎の自選をゆるせと、時に一牛王あり牝虎に向いてを説く、〈世人皆我の糞を取り持ち用いて地に塗りて清浄と為す、

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高神覚昇

【般若心経講義】

これは『続日本紀しょくにほんぎ』の第二十一巻に出ておる詔勅ですが、要するに、勅語の御趣旨は、上は、天皇から、下は国民一般に至るまで、大にしては、天下国家のため、小にしては、一身一家のために、『心経』一巻を読誦するいとまなくば、せめてこの般若波羅蜜多の「じゅ文」を唱えよ、という思し召しであります。さてただ今も申し上げた通り、いったい「じゅ」とか「真言しんごん」とか「陀羅尼だらに」などというものは、いわゆる「一字に千理を含む」で、たった一字の中にさえ、実に無量無辺の深い意味が含まれているのですから、古来より梵語を いて翻訳せずして、陀羅尼は、陀羅尼のままに、真言は、真言のままに、呪は、呪のままによみ伝えてきたのです。

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夢野久作

【塵】

 ちりだ。塵だ。おもしろい、不可思議な、無量無辺の塵だ。
 大空を藍色に見せ、夕日を黄金色に沈ませ、都大路の色硝子に曇って、文明の悲哀を匂わせる。
 広大な塵の芸術だ。

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Last updated : 2022/11/23