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精励恪勤
せいれいかっきん
作家
作品

野村胡堂

【随筆銭形平次 銭形平次以前】

 大学から新聞社へ、私の生活は忙しかった。大正の初年は小説を読む暇も、芝居を見るヒマもなかったといってよく、それほど私は、 精励恪勤せいれいかくきん な社員だったのである。遥か後年、たしか昭和の中頃のように思うが、久し振りで歌舞伎座へ行き、その運動場で多勢の知人に逢った時、「私は十五年目で歌舞伎座へ来た」と言っても、誰も本当にしなかった程である。

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岡本かの子

【仏教人生読本】

もし、これを人間の上の例に取れば、一人の青年があって、郷里にいるときはとてもぐずであった。それで郷里の人がその青年をぐずぐずと呼んでいたのは正解であります。ところがその青年が東京に出てから、持ち前の性質のよいところを出して精励恪勤の紳士になりました。こうなったとき、もう前の郷里のぐずの名は誤解であります。より真理なるものが出たので前の正解、たちまち誤解に変ったわけです。

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ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳

【外套】

ある種の文字にいたっては非常なお気に入りで、そういう文字にでくわすというと、もう我を忘れてしまい、にやにや笑ったりめくばせをしたり、おまけに唇までも手伝いに引っぱり出すので、その顔さえ見ていれば、彼のペンが書き表わしているあらゆる文字を一々読みとることもできそうであった。もしも彼の精励恪勤に相応した報酬が与えられたとしたら、彼自身はびっくり仰天したことであろうけれど、おそらく五等官には補せられていたにちがいない。ところが当の彼がかち得たところのものは、他ならぬ己れの同僚たち、くちさがない連中の言い草ではないが、胸には年功記章、腰には痔疾にすぎなかった。とはいえ、彼に対して何の注意もはらわれなかったというわけではない。

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2022/11/23