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清廉潔白
せいれんけっぱく
作家
作品

坂口安吾

【中庸】

そもそも大佐は清廉潔白、身を持すること厳格、軍人中にあっても亀鑑と申すべき謹直無比の将軍である。私利私欲、利己主義のかたまりのこの村の人間とはものが違うぞ。

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鳥谷部春汀

【明治人物月旦(抄)】

氏の清廉潔白なること是れなり。東京市政は、久しく不淨なる人物に依て攪亂せられたりき。是を以て他の資格に於て缺くる所あるも、清廉潔白の人格を有するものは東京市長として最も安心すべき人物なりと東京市民は思へり。尾崎氏にたとひ事務の能の甚だ稱すべきものなしとするも、其の清廉潔白なる美質は東京市民の毫も疑はざる所なり。但し市會及び市參事會の小野心家小陰謀家は、却つて此の清廉潔白を窮屈に感ずるものあるやも知れざれども、市民の輿望は此に歸せり。

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菊池寛

【真珠夫人】

人間は、金に窮すればどんなことでもするだらう。金に依つて、保護されてゐない人格などは、要するに当にならないのだ。清廉潔白など云ふことも、本当に経済上の保証があつて出来ることだよ。貧乏人の清廉潔白なんか、当になるものか。はゝゝゝゝゝ。

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宮本百合子

【今日の日本の文化問題】

現閣僚はスキャンダルにつつまれている。当分の間日本の人民は、清廉潔白な内閣をもつことは困難であろうと予測している。

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三上於菟吉

【雪之丞変化】

生れは、由緒正しい御家人の家筋。父親が、上役の憎悪にくしみを受けて、清廉潔白せいれんけっぱくの身を殺さねばならなくなったのを、子供心に見て以来、いわば、社会の不合理な組織を、にくあざむ、激情止み難く、ついに、無頼に持ち崩し、とうとう、賊をすら働くようになった若者なのだ。

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新美南吉

【うた時計】

「これね、おじさん、清廉潔白せいれんけっぱくの廉て字だよ」
「なんだい、そのセイレンケッパクてのは」
清廉潔白というのは、なんにも悪いことをしないので、神様の前へ出ても、巡査につかまっても、平気だということだよ」
「ふうん、巡査につかまってもな」

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内田魯庵

【三十年前の島田沼南】

 島田沼南しまだしょうなんは大政治家として葬られた。清廉潔白百年 まれに見る君子人として世を挙げて哀悼された。棺をおおうて定まる批評は燦爛さんらんたる勲章よりもヨリ以上に沼南の一生の政治的功績を顕揚するに足るものがあった。

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夢野久作

【父杉山茂丸を語る】

お祖父様が無くなられると直ぐに父は茶を命じて一同を落ち付かせ、お祖父様の清廉潔白の生涯について批評めいた感想を述べ初めたので、皆、シンとなって傾聴していた。

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国枝史郎

【血ぬられた懐刀】

貴殿のお父上秋元殿は、高朗としたお人柄で、それがしも平素より尊敬いたし居ります。ご子息の貴殿のお噂も、兼々承わって居りました。清廉潔白でおわすとのこと、これまた敬意を払っていました。

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魯迅 井上紅梅訳

【端午節】

それは官俸の方がすこぶる停滞していたからで、こうなるといくら清廉潔白の官吏でも、月給を催促しないではいられない。ましてや教員を兼ねた方玄綽は、自然教育会に同情を表することになった。

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Last updated : 2022/11/23