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正当防禦
せいとうぼうぎょ
「正当防御」と書く向きがあるが、「防御」は「防禦」の代用字。
⇒ 正当防衛 ⇒ 正当防禦
作家
作品

夏目漱石

【草枕】

 こうやって、美しい春の夜に、何らの方針も立てずに、あるいてるのは実際高尚だ。興きたれば興来るをもって方針とする。興去れば興去るをもって方針とする。句を得れば、得たところに方針が立つ。得なければ、得ないところに方針が立つ。しかも誰の迷惑にもならない。これが真正の方針である。屁を勘定するのは人身攻撃の方針で、屁をひるのは正当 防禦 ぼうぎょ の方針で、こうやって観海寺の石段を登るのは随縁放曠ずいえんほうこうの方針である。

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福沢諭吉

【女大学評論】

我輩に於ても固より其野鄙粗暴を好まず、女性の当然なりと雖も、実際不品行の罪は一毫もゆるす可らず、一毫も用捨ようしゃす可らず。之が為めに男子の怒ることあるも恐るゝに足らず、心を金石の如くにして争うこそ婦人の本分なれ。女大学記者は是等の正論を目して嫉妬と言うか。我輩は之を婦人の正当防禦と認め、其気力の たしかならんことを勧告する者なり。記者は前節婦人七去の条に、婬乱なれば去ると記し、婦人が不品行を犯せば其罪直に放逐と宣告しながら、今こゝには打て替り、男子が同一様の罪を犯すときは、婦人は之を怒りもせず怨みもせず、気色言葉を雅にして、却て其犯罪者に見限られぬように注意せよと言う。

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高楠順次郎

【東洋文化史における仏教の地位】

 しかしインドは決してそうではない。どんなに国が奪われても財力が奪われても、われわれのあらゆるものを奪い取ってもわれわれの精神を奪い取ることは出来ないであろう。武力で抵抗することができなければ無抵抗の抵抗で行く、抵抗はしないがわれわれは満足しないということは十分に表現しているというふうに、今ガンジーがやっているようなぐあいのやり方をインド人は正当防禦の方法として考えているのであります。そればかりでなく、終にあらゆるものを奪われてインドは貧乏な乞食の国になってしまったが、自分たちは乞食の生活をしておっても決してわれわれの理想の一部分も失うことはしないと信じている。事実インドの乞食の中には立派な哲学者もいるのであります。

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南方熊楠

【十二支考 虎に関する史話と伝説民俗】

スマトラ島人は死人の魂虎にると信じ、虎の名を聞くも畏敬する、したがって必死で正当防禦か親族友人が虎に殺された 当場そのばへ行き合せた場合でなくんば、いかに重宝を受けても虎を討たぬ、

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Last updated : 2022/11/23