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赤手空拳
せきしゅくうけん
作家
作品

林不忘

【丹下左膳 日光の巻】

 赤手空拳せきしゅくうけんの人間力と、自然とのたたかい――あふれんばかりの大河をはさんで、木材や石をかついだ烏帽子えぼし水干すいかんの人たちが、ありのように右往左往する場面を想像してください。
 すると……。
 誰いうとなく、水神すいしんに人柱をささげねば、橋はとうていかかりっこないという噂が、両岸の群集のあいだにとんだのです。

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岸田國士

【公開状】

 この若い感激を、もうあなたに求めるのは無理かも知れません。あなたは、押しも押されもしない日本有数の舞台監督です、芸術家です。然しあなたは、やつぱり赤手空拳の事業家ではありませんか。

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前田河広一郎

【ニュー・ヨーク 『青春の自画像』より】

私の見た日本、私の感じた日本、これを私の英語で書く、という以外には、私の差しあたっての野心はなかった。そのためには、タイプライタアもどうやら片方の手である程度たたけるようになったし、同じ語彙を字引でみつけるにも、シノニュウムと、アントニュウムを気をつけるほどになったし、ものの考え方も英語でするようになったのであるが、自分でほんとに考えてみると、はたしてこれだけで、身内に潜む希望を除けば、何が出来ようと、押えても押えても疑いが湧いて来る。
赤手空拳ただ一片の希望あるのみだ。』
 こう云って、ニュー・ヨークの鋪道に立った私だった。前からの打合せで、グランド・セントラルには、辰野が迎えてくれる筈であったが、都合で木元という男がその代理にやって来た。

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中里介山

【大菩薩峠 椰子林の巻】

「北条早雲という男も、なかなかの傑物であったに相違ない、赤手空拳でもって、関八州を横領し、うまく人心を 収攬しゅうらんしたのはなかなかの手腕家だ。当時、関八州は管領の所領であって、万事京都風で、小むずかしいことばかりであった、ちょうど今時はやりの繁文縟礼はんぶんじょくれいであったのだ、そこへ早雲が来て、この繁文縟礼の弊風を一掃してしまい、また苛税を免じて民力の休養をはかった、つまりこれで、うまく治めたのだ。徳川時代には、小田原附近から関八州へかけてが、全国中でいちばん地租の安いところであったが、これは全くの早雲の余沢よたくだ」

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  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2022/11/23