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折花攀柳
せっかはんりゅう
『花を折り柳によじのぼる』の意から花柳界・遊里で遊ぶこと。
作家
作品

芥川龍之介

【木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)】

しかも、平氏は独り彼等の反抗を招きたるに止らず、今や入道相国の政策の成功は、彼が満幅の得意となり、彼が満幅の得意は彼が空前の栄華となり、彼が空前の栄華は、時人をして「入る日をも招き返さむず勢」と、驚歎せしめたる彼が不臣の狂悖となれり。天下は亦平氏に対して少からざる怨嗟と不安とを、感ぜざる能はざりき。彼が折花攀柳の遊宴を恣にしたるが如き、彼が一豎子の私怨よりして関白基房の輦車を破れるが如き、将彼が赤袴三百の童児をして、飛語巷説を尋ねしめしが如き、平氏が天下に対して其同情を失墜したる亦宜ならずとせず。是に於て平氏政府は、刻々ピサの塔の如く、傾き来れり。

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内田魯庵

【三十年前の島田沼南】

沼南は廃娼はいしょうを最後の使命としてたたかった。が、若い時には相応に折花攀柳 せっかはんりゅうの風流に遊んだものだ。その時代の沼南の消息は易簀えきさく当時多くの新聞に伝えられた。十年前だった、塚原靖つかはらしずむ島田三郎合訳と署した代数学だか幾何学だかを偶然或る古本屋で見附けた。余り畑違はたけちがいの著述であるのを不思議に思って、それから間もなく塚原老人に会った時にくと、「大変なものを見附けられた。アレはネ……」と渋柿園じゅうしえん老人は例の磊落らいらくな調子で、「島田の奴が馬を引張ひっぱって来たので、仕方がないから有合ありあいのものを典じて始末をつけたが、その穴埋あなうめをしなけりゃならん。

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2022/11/23