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是非曲直
ぜひきょくちょく
作家
作品

芥川龍之介

【骨董羹 ―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文―】

願くば一生後生こうせいを云はず、紛々ふんぷんたる文壇の張三李四ちやうさんりしと、トルストイを談じ、西鶴さいかくを論じ、或は又甲主義乙傾向の是非曲直喋々てふてふして、遊戯三昧ざんまいきやうに安んぜんかな。

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竹久夢二

【砂がき】

 子供の自由畫という事が事新しく言出されたが、一時やかましかつた自由[#「自由」は底本では「自田」]戀愛、自由結婚とおなじやうに、もつと深いところまで問題にしないで是非曲直をきめてしまつたせゐか、昔ながらに戀は曲者で、結婚は家庭行事だ。必ずしも庭園を公開するだけの意味でなく、自由住宅の時代は來ないものだらうか。

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島崎藤村

【夜明け前 第一部下】

いわゆる薩長芸三藩が攻守同盟の成立だ。この形勢をみて取った松平容堂は薩長の態度を飽き足りないとして、一新更始の道を慶喜に建白した。過去の是非曲直を弁難するとも何の益がない、この際は大きく目を開いて万国に対しても恥じないような大根底を打ち建てねばならない、それには天下万民と共に公明正大の道理に帰り、皇国数百年の国体を一変して、王政復古の業を建つべき一大機会に到達したと力説した。

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幸田露伴

【平将門】

将門は勝に乗じて猛烈に敵地を焼き立て、石田に及んだ。国香は既に老衰して居た事だらう、何故なぜといへば、国香の弟の弟の第二子若くは第三子の将門が既に三十三歳なのであるから。国香は戦死したか、又焼立てられて自殺したか、後の書の記載は不詳である。双方の是非曲直は原因すら不明であるから今評論が出来ぬが、何にせよ源護の方でも鬱懐 あたはずしてこゝに至つたのであらうし、将門の方でも刀を抜いて見れば修羅心熾盛しせいになつて、遣りつけるだけは遣りつけたのだらう。

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福沢諭吉

【学校の説 (一名、慶応義塾学校の説)】

 人は万物の霊なり。性の善なる、もとより論をまたず。脩心学とはこの理に基き、是非曲直を分ち、礼義廉節を重んじ、これを外にすれば政府と人民との関係、これを内にすれば親子夫婦の道、一々その分限を定め、その職分を立て、天理にしたがいて人間に交わるの道を明らかにする学問にて、ひっきょう霊心の議論なり。霊心の位するところは人体の頭脳にあり。然らばすなわち人として脩心の学を勤めざる者は、なお首なき人の如し。

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北村透谷

【心機妙変を論ず】

 人間の無為は極めて暗黒なるところと極めて照明なるところとあり。その無心のさかひに入れりとすべきは、生涯のうちに幾日もあらず。誰かく快楽と苦痛の覊束きそくを脱離し得たるものぞ。誰か能く浄不浄の苦闘を竟極きやうきよくし得たるものぞ。誰か能くまこと是非曲直の鉄鎖を断離し得たるものぞ

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新渡戸稲造

【真の愛国心】

近頃は いずれの国でもその心事を隠すことが出来ない、国民の考えていること、政府のしたことは、ほとんど総て少時間の後に暴露し、列国環視の目的物となる。そこで世界の各国が一国を判断する時には、その言うこと為すことの是非曲直を以て判断する、あるいはその代表者が如何なる言を発したか、如何なる行動を ったかによりて判断する、またある国が卑劣であり、姑息こそくであり、陰険であり、または馬鹿げたことをすれば、それはただちに世界に知れ渡るのである。

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2022/11/23