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震天動地
しんてんどうち
作家
作品

山路愛山

【英雄論 明治廿三年十一月十日静岡劇塲若竹座に於て演説草稿】

 余は信ず、今日に於て我文明をして、有効のものであらしめ、活気あるものであらしめ、永続するものであらしめんとせば、現時の行掛りなる物質的開化の建造と共に更に高尚なる精神的開化の建造に我歩武を向けざるべからずと、更に之を換言すれば、器械備付そなへつけの業、略々ほゞ成れるを以て更に之を使用すべき人物養成に向はざるべからずと、けだし今日の急務実に此一点に存す焉、若し我国をして国会開設の当時に於て慷慨にして而も沈摯ちんしなるハンプデンの如きもの一人いちにんだにあらしめば吾人は如何に気強からずや、我商業世界に於て独立、独行、良心を事務に発揮する資本家多からしめば、吾人は如何に安心ならずや、我が宗教世界に於て、昔し欧洲に在て震天動地の偉功を奏せし宗教改革諸英雄の如き人傑あらしめば吾人は如何に 頼母敷たのもしからずや、しかして顧みて実際を見るに、政治の世界は壮士を使用する者に蹂躪じうりんせられんとし、宗教家はいたづらに博識をてらふところの柔紳士となり了せんとす、我霊界も、我物界も、真俗二諦共に是れ風に吹かるゝ蘆底ろていの人物を以て充されんとす、吾人は之が為に浩歎を発せざるを得ず、吾人は之が為に益々人物養成の必要を感ぜざるを得ず。

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牧野信一

【嘆きの谷で拾つた懐疑の花びら】

 九官の声は続いて「アリスは向ふところ敵なくホツグの出現まで栄えた。彼は字名をイトリツクの羊飼ひと称ばれて、帰納法或は経験哲学に反するシステムを説き、論を進めるに事物の解剖と観察の分類を事と選んだ。奴の説が発表されるや天下は挙げて賛同し、終にアリスは敗北の憂目に陥つた。然しアリスもさるもの、やをら奮起一番、剣を払つて新来の敵と鉾を交へれば、こゝに忽ち哲学王国は黒雲をはらんで、竜虎の爪に二分されようとする震天動地の活劇は開始されんとした。」
 私も負けずにお経をつゞけてゐた。「性格に関して四条の定理あり。第一に、性格は善でなければならぬ。仮りに人物の言葉乃至行動が何らかの意味に於て一つの意図を明示するならば既にその作物には一個の性格が現れたるならん。一つのき意図が表示されたるならば一つのき性格の現れとやならん。而して斯るは凡ゆる類ひの人物の上にも可能なるものなり。おそらく女性は男性よりも劣等であり奴隷は全然奴隷であらうとも、彼等も、亦斯る意味にてはであり得るなり。」

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
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Last updated : 2022/11/23