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衆苦充満
しゅくじゅうまん
作家
作品

高神覚昇

【般若心経講義】

 三界は火宅 あの有名な『法華経ほけきょう』は、またわれらに告げています。

がいは安きことなし、なお火宅の如し
衆苦充満して、 はなは畏怖おそるべし
つねに生、老、病死の憂患うれいあり
かくの如き業の火、熾然しねんとしてまず

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芥川龍之介

【るしへる】

そのはじめ人間よりも前に、安助あんじょ(天使)とて無量無数の天人てんにんを造り、いまだ尊体を顕し玉わず。上一人かみいちにんの位を望むべからずとの天戒を定め玉い、この天戒を守らばその功徳くどくに依って、DS の尊体を拝し、不退のらくを極むべし。もしまた破戒せば「いんへるの」とて、衆苦充満の地獄に堕し、毒寒毒熱の苦難を与うべしとの義なりしに、造られ奉って未だ一刻をも経ざるに、即ち無量の 安助あんじょなかに「るしへる」と云える安助、おのが善に誇って我は是 DS なり、我を拝せよと勧めしに、かの無量の安助のうち、三分の一は「るしへる」に同意し、多分はくみせず、ここにおいて DS「るしへる」を初とし、彼に与せし三分の一の安助をば下界へ追い下し、「いんへるの」に堕せしめ給う。

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幸田露伴

【連環記】

その保胤の時から慈悲牛馬に及んだ寂心が、自己の証得愈々いよいよ深きに至って、何で世人の衆苦充満せる 此界しかいあえぎ悩んでいるのを傍眼よそめにのみ見過し得ようや。

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宮本百合子

【同志小林の業績の評価によせて ――四月の二三の作品――】

 嘉村礒多氏は、近頃文章だけについて云ってさえ粗末極まるものが多い稀薄なブルジョア作品の中にあって一種独特なねつさ、粘着力を示して「父の家」を書いている。没落する地方の中地主の家庭内のいきさつを「衆苦充満」とこまかく跡づけ描きつつ、最後に虚無的「凡庸に返り」「追憶やら哀愁やら、あれから二十年が過ぎたが茫として二十年一ト夢という気」になって、落日に向って額に手をかざし「眠りこむように目を細め」る主人公が描かれている。

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  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2022/11/23