いろは歌・いろはガルタ・いろは双六『目次』 

童謡かるた
野口雨情・作 岡本帰一・画

童謡かるた 作・野口雨情、画・岡本帰一
「童謡かるた」
 野口雨情・作(自作自筆) 岡本帰一・画
  • この「童謡かるた」の初版は、昭和2年・1927年1月。
  • 「いろはガルタ」の一種です。

野口 雨情(のぐち うじょう)

  • 1882年・明治15年5月29日生
  • 1945年・昭和20年1月27日没
  • 詩人、童謡・民謡作詞家
  • 本名は野口 英吉
  • 茨城県多賀郡磯原町生まれ。
  • 多くの名作を残し、北原白秋、西條八十とともに、童謡界の三大詩人と謳われた。

野口雨情(Wikipedia)
野口 雨情 (Wikipedia)

岡本 帰一(おかもと きいち)

  • 1888年・明治21年6月12日生
  • 1930年・昭和5年12月29日没
  • 童画家
  • 兵庫県生まれ 東京市立第一中学校卒業
  • 1912年に岸田劉生や木村荘八らによって設立されたフュウザン会に創設メンバーとして参加。

岡本帰一(Wikipedia)
岡本 帰一 (Wikipedia)

* カルタの読み方を現代仮名遣いで示しました。歴史的仮名遣いとの違いもご覧ください。
* 変体仮名が使われている取り札に注釈を加えました。「お・於」と「く・久」について示しましたが、他にも変体仮名ではないかと思われる文字があります。

  •  いしの地蔵さん 子供がおすき
    いしのじぞうさん こどもがおすき

  •  ろばのお耳は とんがりお耳
    ろばのおみみは とんがりおみみ

  •  はたは日の丸 日本の国旗
    はたはひのまる にほんのこっき

  •  にしはゆふやけ もう日はくれる
    にしはゆうやけ もうひはくれる

  •  ほしはお空で ねずの番してる
    ほしはおそらで ねずのばんしてる

  •  へんろ巡禮は 四国へわたる
    へんろじゅんれいは しこくへわたる

  •  とんびとまって おひるねしてる
    とんびとまって おひるねしてる

  •  チルチルミチルは 青い鳥
    ちるちるみちるは あおいとり

  •  りん/\なるのは 銀の鈴
    りんりんなるのは ぎんのすず

  •  ぬまでなくのは 蛙の子
    ぬまでなくのは かわずのこ

  •  るすのおうちは 雨戸がぴしゃり
    るすのおうちは あまどがぴしゃり

  •  をのへの松に 鶴が来てとまる
    おのえのまつに つるがきてとまる

  •  わきみをする子は よくころぶ
    わきみをするこは よくころぶ

  •  かこうもりとんで来な 蚊柱たった
    こうもりとんできな かばしらたった

  •  よなきする子は 梟の子
    よなきするこは ふくろうのこ

  •  たけやぶ小やぶ すゞめのおやと
    たけやぶこやぶ すずめのおやど

  •  れんげの花笠 かっぱの行列
    れんげのはながさ かっぱのぎょうれつ

  •  そらにそり橋 虹の橋かけた
    そらにそりばし にじのはしかけた

  •  つちでこさへた おもちゃの子鳩
    つちでこさえた おもちゃのこばと

  •  ねずみの引っこし お蔵へチュウ
    ねずみのひっこし おくらへちゅう

  •  なく子はかへれ 雀とかへれ
    なくこはかえれ すずめとかえれ

  •  らいねんつばめよ またおいで
    らいねんつばめよ またおいで

  •  むじな化けたら お月さんに化けた
    むじなばけたら おつきさんにばけた

  •  うさぎがお餅を つきにくる
    うさぎがおもちを つきにくる

  •  ゐどのつるべに 小雪がたまる
    いどのつるべに こゆきがたまる

  •  のの鳥小鳥 風吹きゃさむい
    ののとりことり かぜふきゃさむい

  •  おや牛仔牛 つのふってあるく
    おやうしこうし つのふってあるく
    *注:取り札の「お」の字は、「於」を字母とした変体仮名です。

  •  くもにかくれた 雨ふりお月
    くもにかくれた あめふりおつき
    *注:取り札の「く」の字は、「久」を字母とした変体仮名です。

  •  やまでカッコ/\ カッコ鳥啼いた
    やまでかっこかっこ かっこどりないた

  •  まつばつないて たすきにかけた
    まつばつないで たすきにかけた

  •  けん/\子雉 山が火事でやけた
    けんけんこきじ やまがかじでやけた

  •  ふじの白雪 お日和つゞき
    ふじのしらゆき おひよりつづき

  •  このはのお使ひ 風にふかれてエッサッサ
    このはのおつかい
                                 かぜにふかれてえっさっさ

  •  えびす三郎なら 鯛釣ってみせな
    えびすさぶろうなら たいつってみせな

  •  てんぐ鼻高 かくれ笠かぶれ
    てんぐはなだか かくれがさかぶれ

  •  あをいお星さん ゆふべのおほし
    あおいおほしさん ゆうべのおほし

  •  さいて美事な 吉野の桜
    さいてみごとな よしののさくら

  •  きりがかゝって お山が見えぬ
    きりがかかって おやまがみえぬ

  •  ゆきのふる夜は 雪をんなあるく
    ゆきのふるよは ゆきおんなあるく

  •  めだかこっち見な 赤い花咲いた
    めだかこっちみな あかいはなさいた

  •  みづがにごった みづすましすませ
    みずがにごった みずすましすませ

  •  しの田のもりの こん/\狐
    しのだのもりの こんこんぎつね

  •  ゑぼしかぶって 三番叟がをどる
    えぼしかぶって さんばんそうがおどる

  •  ひばりはどこに お空の海に
    ひばりはどこに おそらのうみに

  •  もんの扉に とんぼがとまる
    もんのとびらに とんぼがとまる

  •  せんば烏は さわいてあそぶ
    せんばがらすは さわいであそぶ

  •  すなは渚に ほたるは草に
    すなはなぎさに ほたるはくさに

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Last updated : 2022/11/23