【みんなの知識ちょっと便利帳】ものの数え方・助数詞【ま行−む】

= む =

もの		数え方
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むーびー	ムービー	⇒ 映画
むーむー	ムームー [→ 服]	一枚、一着
むーるがい	ムール貝 [→ 貝]	一個、一枚、一匹・一疋
むかご	ムカゴ・零余子	一個、一粒
むかしとんぼ	ムカシトンボ・昔蜻蛉 [→ トンボ、→ 昆虫]	一匹・一疋、一羽 [トンボで、文芸作品などでまれに]
むかしとんぼ	【知識】日本固有の昆虫で、いわゆる「生きている化石」といわれる動物の一つ。
むかで	ムカデ・百足・蜈蚣 [→ 虫]	一匹・一疋
むかで	《付録》
むかばき	行縢	一具、一掛・一懸（かけ）
むかばき	作品を見る次の作品は、行縢の数え方ではありませんが、行縢が登場する参考作品として引用しました。【参考】芥川龍之介「芋粥」：兎に角、談柄（だんぺい）はそれからそれへと移って、酒も肴（さかな）も残少（のこりすくな）になった時分には、某（なにがし）と云う侍学生（がくしょう）が、行縢（むかばき）の片皮へ、両足を入れて馬に乗ろうとした話が、一座の興味を集めていた。が、五位だけは、まるで外の話が聞えないらしい。恐らく芋粥の二字が、彼のすべての思量を支配しているからであろう。【参考】宮崎湖処子「空屋」：一個（ひとり）の壮年入り来たり炉の傍の敷居に腰かけぬ、彼は洗濯衣を着装（きかざ）り、裳（すそ）を端折り行縢（むかばき）を着け草鞋（わらじ）をはきたり、彼は今両手に取れる菅笠（すげがさ）を膝（ひざ）の上にあげつつ、いと決然たる調子にて、【参考】中里介山「大菩薩峠　お銀様の巻」：その十六人は、いずれも優（みや）びたる鎧（よろい）直垂（ひたたれ）を着ていました。それに花やかな弓小手（ゆごて）、太刀を佩き短刀を差して頭に綾藺笠（あやいがさ）、腰には夏毛の行縢（むかばき）、背には逆顔（さかづら）の箙（えびら）、手には覚えの弓、太く逞（たくま）しい馬を曳（ひ）かせて、それに介添（かいぞえ）を一人と弓持一人と的持を三人ずつ引具（ひきぐ）して、徐々（しずしず）と南の隅へ歩み出でたのであります。
むぎ	麦	一本、一粒、一株、一穂（すい）、一袋、一俵、一束（たば・そく）
むぎ	作品を見る【参考】国枝史郎「染吉の朱盆」：二人の下女が疑わしかった。そこで岡八、青麦を二本、二人の下女へやったものである。【参考】宮本百合子「農村」：子供達はあんまり熱心になって居るので、其の一粒さえ半粒さえ勿体ながらなければならない麦を俵の外から嘴を入れてあさって居る鶏の事に気がつくものは一人もないのである。【参考】小川未明「文化線の低下」：バーンズの詩の中に、野鼠について、うたったのがある。人間は、お前達が、畠のものを食べるといって、目の敵（かたき）にするけれど、同じく地から産れたものでないか。その生命をつなぐために、沢山な麦束の中から、僅かな一穂をとったからとて、決して罪になるものでない。【参考】徳冨健次郎「みみずのたはこと」：買った米を食う先生には、大麦の二俵三俵取れたところで、何でもないのだ。【参考】トルストイ　菊池寛訳「イワンの馬鹿」：イワンは馬に草をやると、用意して妹と一しょに、ライ麦を運びにやって来ました。やがて麦束を積みはじめました。二束ほど車に投げ込んで、三束目を上げようとして熊手をつき込むと、その尖（さき）が、小悪魔の背中へ、突き刺さりました。
むぎちゃ	麦茶	⇒ 茶
むぎとろ	麦とろ・麦薯蕷 [→ 飯]	一膳、一杯、一椀・一碗（わん）
むぎばたけ	麦畑 [→ 畑]	一枚、一面
むぎぶえ	麦笛 [→ 笛]	一本、一茎
むぎめし	麦飯	⇒ 飯
むぎゆ	麦湯	※ 麦茶のこと ⇒ 茶
むぎわら	麦わら・麦藁	一本、一束
むぎわら	作品を見る【参考】トルストイ　菊池寛訳「イワンの馬鹿」：「じゃ、その麦束を一束取って地べたにつきたてて、こうおっしゃればいいのです。麦束よ麦束よおれの家来に命（い）いつける一本一本の麦藁から兵隊が一人ずつ飛び出して来い。」【参考】トルストイ　菊池寛訳「イワンの馬鹿」：シモンは、その兵隊をみんなつれて行くことを約束しました。そこでイワンは、こさえにかかりました。イワンが一束の麦藁を麦打場へほうり出すと、ぽんと一隊の兵隊があらわれました。また一束ほうり出すと、別の一隊があらわれました。こうしてたくさん作ったので、畑中一ぱいになってしまいました。
むぎわらぼうし	麦わら帽子・麦藁帽子	一個、一枚、一頭（かしら）
むげんきどう	無限軌道 [→ キャタピラ・キャタピラー]	一本、一枚、一基
むげんきどう	※「キャタピラー」は登録商標
むささび	ムササビ [→ 動物]	一匹・一疋、一頭
むし	虫 [→ 昆虫]	一匹・一疋、一羽 [蝶、トンボ、蠅などを文芸作品などでまれに]、一頭（とう） [蝶などで。また、希少昆虫で。『頭』については「蝶」の項目参照 ⇒]、一隻（せき・ひき）、一個体 [学術上などで]、一群（むれ・ぐん）[群れで]
	【知識】虫を数える助数詞を「隻」とすることは、『三七全伝南柯夢（文化5年〈1808年〉）』『百家琦行伝』（天保6年〈1835年〉）』『斯氏農書（明治17年〈1884年〉）』などに見られる。「隻」は、魚や鳥、馬などでも使われる。滝沢馬琴『三七全伝南柯夢巻之1』（文化5年〈1808年〉）殊（こと）さら大なる蠅（あり）一隻（いっぴき）［一隻に「いつひき」と振り仮名が振られている］岳亭五岳『百家琦行伝〈三〉蛇隱居』（天保6年〈1835年〉）此家には虫といふもの一向になく、客次には蠅一隻とぶ事なし、皆這老人がくひ盡しけるなり、我家の前栽はさらなり、兩隣のぜんざいまで虫一隻も生ぜず、賢理・斯的墳著, 岡田好樹, 明石春作共訳『斯氏農書巻之50（明治17年〈1884年〉）』虫を驅る一羽の「サンドマーチン」は毎日五百四十三隻の虫を食せりと云ふ【知識】“糸を引くように鳴く虫の音”を「筋」を使って表現することがある。永井荷風「濹東綺譚」：一筋二筋と糸のように残って聞えた虫の音も全く絶えてしまった。岡本かの子「落城後の女」：季節と季節を繋ぐ糸は断ち切れても、なお一筋二筋、かすかに秋を繋ぎ止めているとでもいうような鳴き声で蟋蟀が聞こえる。
	作品を見る【参考】小島烏水「梓川の上流」：同じ梢に並んでいる葉が、皆沈黙しているのに、この葉だけは烈しく慄（ふる）えている、無論虫一疋いないのだ、末期に迫った廃葉の喘ぎは烈しかった、沼の中にも苦痛の呼吸を引いた自然の虐殺、歓喜のどよみを挙げる自然の復活は、行われている。【参考】寺田寅彦「柿の種」：紫色の紋のある美しい蝶（ちょう）が五、六羽、蜂が二種類、【参考】夏目漱石「草枕」：ある時は一弁（いちべん）の花に化し、あるときは一双（いっそう）の蝶（ちょう）に化し、【参考】有島武郎「實驗室」：もちの木の周圍には羽のある一群の小蟲が飛びかひながら、集つては遠ざかり集つては遠ざかりしてゐた。
むしかご	虫かご・虫籠	一個、一籠
むしき	蒸し器・蒸器 [→ 蒸籠]	一台、一具、一段 [「三段蒸し器」など、蒸籠を重ねた場合]
むしとりあみ	虫取り網 [→ 網]	一本、一枚
むしば	虫歯 [→ 歯]	一本、一枚、一歯 [歯科専門的に]
むしば	作品を見る【参考】泉鏡花「二世の契」：お腹（なか）が痛くなればいいと思ったり、頭痛がすればいいと思ったりしたけれども、その日に限って虫歯一本痛みもしないのです。【参考】「俳諧武玉川・五篇」- 宝暦三年・1753年：虫歯一枚恋のうらみなる
むしぴん	虫ピン [→ 昆虫針]	一本、一箱 [100g 約1,000本など]
むしぼし	虫干し・虫干	一回、一度
むしぼし	作品を見る【参考】森鷗外「渋江抽斎」：伊沢氏から還された書籍の主なものを津軽家の倉庫にあずけた。そして毎年二度ずつ虫干（むしぼし）をすることに定めた。【参考】永井荷風「虫干」：毎年（まいねん）一度の虫干（むしぼし）の日ほど、なつかしいものはない。

むしめがね	虫眼鏡 [→ ルーペ]	一本、一面、一枚、一個
むしゃ	武者 [→ 軍隊、→ 兵・兵士、→ 騎馬武者]	一人（り／たり・にん）、一軍、一隊、一団、一陣、一騎 [馬に跨がって]
	作品を見る【参考】夢野久作「「生活」＋「戦争」＋「競技」÷０＝能」：戦国の世のこと……名前は忘れたが、敵味方二人の騎馬武者が、夕暮れの余吾の湖のほとりで行き遭った。【参考】菊池寛「長篠合戦」：小菅は痛手を蒙（こうむ）って退いたが、広瀬は猶敵勢のなかを馳（か）け廻って、武者七騎を突伏せ、十三騎に手を負わしたと云うから大したものである。【参考】太宰治「右大臣実朝」：やがて士卒三人おそるおそるお庭の片隅にまかり出まして、そのうちの一人が少し進み出て、赤皮縅の鎧、葦毛の馬の武者一騎あざやかに先登かけて居られました、と申し述べ、たちまち義村さまは平伏なされ、忠綱さまは得々としてあたりを見廻しました。【参考】伊藤左千夫「古代之少女」：夜の明け渡つた頃は、二百餘騎の騎武者が門前長く二列に整列して第二の太鼓を待つて居る。【参考】吉川英治「平の将門」：むしろ、敵の伏兵よりも、それに腹が立ったように、うしろから、鉄甲武者が二騎、「兄者人（あんじゃひと）、あぶないッ」
むしようかん	蒸し羊羹・蒸羊羹 [→ 羊羹]	一本、一棹・一竿（さお）、一切（きれ）、一片、一箱、一折（おり）
	作品を見る【参考】喜田川守貞「守貞謾稿巻之三（家宅）」：羊羹　古は羊羹・饅頭ともに、かんと云う。羹なり。《中略》練・蒸および浪花羹ともに長さ六寸、厚さと幅各一寸を一棹とす。けだし家により幅を広く薄くするもあれども、大略同量なり。練羊羹一棹価銀二匁、浪華羹・蒸羊羹各一棹価銀一匁。三都［編集注：三都は、江戸、京都、大阪のこと］ともに同価なり。また京坂は上制といえども蘀包みを専らとし、折を用うことははなはだ稀とす。けだし蘀を巻きて羹の左右にそえ、その上を包みて幅二寸余とす。江戸は稀に蘀包みあれども、単（ひとえ）に包みて広くせず。音物には折入りを専らとするなり。折入り、蘀包みともに一棹入り、二、三棹入りあり。京坂これと同じ。【編集注】「守貞謾稿（もりさだまんこう）」は、天保8年（1837）から慶応3年（1867）まで、30年間にわたって書かれた江戸時代後期の風俗史。 []
むしろ	筵・莚・蓆・席 [→ 茣蓙、→ 薄縁]	一枚、一帖（じょう）、一陳（のべ・ちん）、一敷、一席、一片（ひら）
	作品を見る【参考】泉鏡花「二世の契」：筵（むしろ）が一枚ありゃ極楽、其処（そこ）で寝たいと思ったけれど、【参考】泉鏡花「陽炎座」：一面藤の花に、蝶々まで同じ絵を彩った一張の紙幕を、船板塀の木戸口に渡して掛けた。正面前の処へ、破筵（やれむしろ）を三枚ばかり、じとじとしたのを敷込んだが、日に乾くか、怪（あやし）い陽炎となって、むらむらと立つ、それが舞台。【参考】長塚節「松蟲草」：然し今朝出掛に雨があまり酷いので蓆一枚では迚ても凌げないと思ったから更に桐油を一枚求めてそれを後へ掛けて蓆は胸へ當てゝ歩いて居たのであるから手を出すのが億刧である。【参考】堀辰雄「幼年時代」：それからその幼時の私のたった二人っきりの遊び相手だった彼女たちと、庭の無花果（いちじく）の木かげに一枚の花莚（はなむしろ）を敷いて、その上でそれ等の赤まんまの花なんぞでままごとをしながら、【参考】三好十郎「おりき」：周囲の草場の一部は草が刈り込まれ、そこが麦こきの仕事場になっていて、刈り集められた麦の束が積んであり、その傍には荒むしろが三四枚ひろげられ、その上に牛くさの千歯が据えてある。
むしろばた	むしろ旗・莚旗 [→ 旗]	一枚、一本、一棹（さお・かん）、一竿（さお・かん）
むじん・むじんこう	無尽・無尽講 [→ 頼母子・頼母子講]	一口
	作品を見る【参考】金田千鶴「夏蚕時」：岡島家の無尽と云えば、一口千七百円の大口のもので、それが最初に取ったきり捨ててあったから利息が積った上、短期間の返済を迫られているものだった。
むすびぶみ	結び文 [→ 手紙]	一通、一本、一書
	作品を見る【参考】吉川英治「私本太平記八荒帖」：「ならば、これを」と、帝は四通の結び文を金若へ託された。二通は侍者ふたりへの連絡である。そしてほかの一通は権大納言ノ局へ。もう一つは三位ノ局阿野廉子の手へと、
むせいえいが	無声映画	⇒ 映画
むせんき	無線機 [→ トランシーバー]	一台、一式、一組、一対向 [二台、もしくは同周波数で複数台]
	作品を見る【参考】海野十三「地球盗難」：あすこに素晴らしい送受信機が一組あるのです。われわれが佐々と会話したのもあれです。
むせんでんしん	無線電信 [→ 無電、→ 電報]	一本、一通、一つ
	作品を見る【参考】海野十三「地球発狂事件」：実はドレゴが急にこんな翻意をするようになったわけは、その前夜、アイスランドから一通の無線電信を受領したことに拠（よ）る。
むち	鞭・笞・策	一本、一具（ぐ）、一筋（すじ）、一条（すじ・じょう）、一握（あく）
	※ 文化財では一握という表現が見られる。
	作品を見る【参考】夢野久作「あやかしの鼓」：それは正面の壁にかかっている一本の短かい革製の鞭で、初め私は壁の汚染（しみ）かと思っていたものだった。【参考】泉鏡花「露肆」：霜降のめりやすを太く着込んだ巌丈（がんじょう）な腕を、客商売とて袖口へ引込（ひっこ）めた、その手に一条の竹の鞭（むち）を取って、バタバタと叩いて、
	鞭・笞・策 [打つこと]	一鞭・一笞・一策、一回、一度
	作品を見る【参考】中島敦「李陵」：選ばれた使者は、李陵（りりょう）に一揖（いちゆう）してから、十頭に足らぬ少数の馬の中の一匹に打跨（うちまたが）ると、一鞭（ひとむち）あてて丘を駈下（かけお）りた。灰色に乾いた漠々（ばくばく）たる風景の中に、その姿がしだいに小さくなっていくのを、一軍の将士は何か心細い気持で見送った。【参考】宮沢賢治「北守将軍と三人兄弟の医者」：「よろしい、しゆう。」と将軍は、例の白馬（はくば）に一鞭くれて、一気に坂をかけあがる。大工はあとでぶつぶつ云った。【参考】豊島与志雄「天下一の馬」：ところが驚いたことには、甚兵衛が馬に一鞭（ひとむち）あてて帰りかけると、その馬の足の早いこと、まるで宙を飛ぶように進んで行きます。甚兵衛はとても追っつかないので、馬車（ばしゃ）の上に飛び乗りますと、黒馬はひひんと高くいなないて、またたくまに家まで駆け戻りました。【参考】國木田独歩「空知川の岸辺」：霧は林を掠（かす）めて飛び、道を横（よこぎ）って又た林に入り、真紅（しんく）に染った木の葉は枝を離れて二片三片馬車を追うて舞う。御者（ぎょしゃ）は一鞭（いちべん）強く加えて「最早（もう）降（おり）るぞ！」と叫けんだ。【参考】森鷗外「うたかたの記」：少女は伸びあがりて、「御者、酒手（さかて）は取らすべし。疾（と）く駆（か）れ。一策（ひとむち）加へよ、今一策。」と叫びて、右手（めて）に巨勢が頸（うなじ）を抱（いだ）き、己（おの）れは項（うなじ）をそらせて仰視（あおぎみ）たり。巨勢は絮（わた）の如き少女が肩に、我頭（かしら）を持たせ、ただ夢のここちしてその姿を見たりしが、彼（かの）凱旋門（がいせんもん）上の女神バワリアまた胸に浮びぬ。【参考】宮原晃一郎「ラマ塔の秘密」：「黙れ！」と、どなつたキャラ侯は、いきなり壁から鞭（むち）をとり下ろして、ピシリ／＼と、二度、アルライの頭を打ちました。
むつき	襁褓 [→ おむつ（お襁褓）]	一枚
	作品を見る【参考】与謝野寛「執達吏」：最後の抽出（ひきだし）には来月生れると云う小児（こども）の紅木綿の着物や襁褓（むつき）が幾枚か出て来た。
むでん	無電 [→ 無線電信]	一本、一通、一つ
	作品を見る【参考】海野十三「幽霊船の秘密」：この汽船は、今日でもう二十日間も一本の無電も打っていないのだ
むながい	胸繋・胸懸・鞅・胸掛 [→ 馬具]	一掛・一懸（かけ）一本、一筋（すじ）、一条（すじ・じょう）、一具（ぐ）
	※ 文化財では一懸という表現が見られる。
むなぎ	棟木	一本
	作品を見る【参考】内田魯庵「灰燼十万巻（丸善炎上の記）」：数十部の画帙画套が恰も一本の棟木のように一つに固まって真黒に焼けて了った。
むなひも	胸紐 [→ 羽織紐]	一本、一組、一筋（すじ）、一条（すじ・じょう）
	作品を見る次の作品は、胸紐の数え方ではありませんが、胸紐が登場する参考作品として引用しました。【参考】徳田秋声「爛」：浅井は胸紐（むなひも）の乳（ち）を引き断（ちぎ）られた羽織を、そこへ脱ぎ棄てて、がっかりしたように火鉢の前に坐った。
むなふだ	棟札	一枚、一面
	※ 文化財では一面という表現が見られる。
むねわりながや	棟割り長屋・棟割長屋	⇒ 長屋
むらさきのり	紫海苔	⇒ 海苔
	【知識】「紫海苔」の俗称は「浅草海苔」で、昔は浅草で作られたが諸国の通名となっているとの表現が江戸時代の文献に見られる。[下記文献参照] 【知識】「紫海苔・浅草海苔」について記した江戸時代の文献【参考】喜田川守貞「守貞謾稿巻之五（生業上）」：紫海苔の看板　紫海苔、俗に浅草海苔と云う。昔は浅草にて製すこともあり。《中略》今世もなお浅草海苔を諸国通名とし、江戸にてもこれを称す。しかしてその産大森村を専らとし、この辺を本場と云う。【編集注】「守貞謾稿」は、天保8年（1837）から慶応3年（1867）まで、30年間にわたって書かれた江戸時代後期の風俗史。 []

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