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地図記号一覧
平成25(2013)年 2万5千分1地形図図式
= 国土地理院が定める地図記号 =

出典・参考:国土地理院「地図記号一覧」 
※2023年〈令和5年〉時点でのデータです。
※これ以降の変更には対応出来ない場合があります。
「地図記号」は、国土地理院が定める 「図式」   という規程で決められ、「図式」では、「地図記号」の大きさや線の太さ、文字など、地図に表示するすべてのことが決められています。
 このページに掲載した地図記号は、国土地理院の「平成25年〈2013年〉2万5千分1(にんまんごせんぶんのいち)地形図図式」をベースに、それ以降に追加された記号も含めた 2023年〈令和5年〉時点のものです。
  地理院地図[電子国土Web]   の、縮尺レベル 15 ~ 17 で表示される地図記号と同様です。
「平成25年〈2013年〉2万5千分1地形図図式」においては、例えば学校関係では、これまで使われてきた「大学」「短期大学」「高等専門学校」の記号は廃止され、「小・中学校」「高等学校」の二つとなっています。「大学」「短期大学」「高等専門学校」は、「◯◯大」「◯◯短大」「高専」などと地図上に表記されます。
 また、港関係の記号では、「重要港」「地方港」「漁港」と分けられていたものが、港湾法に基づく「港湾」と、漁港法に基づく「漁港」の二つとなっています。
 その他、「森林管理署」「工場」「気象台」「桑畑」「採石地」「その他の樹木畑」「樹木に囲まれた居住地」などの記号も廃止されています。
《知識》
 地図上に表記されるものには、地図記号の他に、文字で書かれた自然地名、行政名、居住地名などがあり、この他にも、駅名、ダム名、公園名、施設の名称などが注記(文字によって表記)されています。
《知識》
 2万5千分1 地形図は、地上にある物が 1/25000 に縮めて表現されており、図上の 1mm は、地上の 25m ということになります。
《参考》
 このページの作成時点(2023年〈令和5年〉)における直近の記号の追加は、2019年〈令和元年〉の「自然災害伝承碑」で、その時点で当サイトが掲載していた一覧ページを「旧版」として別のページに残しました。
 いくつかの記号の統合・廃止などが行われる前の地図記号はどのようなものであったのか、どのような記号が廃止されたのかなどについて、参考として 当サイトの、旧版のページ  もご覧ください。
 また、2万5千分1 地形図で使われなくなった記号の一部や、新しく追加された記号の一覧も参考に作成しました。 「消えた記号・生まれた記号」 もご覧ください。
《このページの目次》
 基準点 
 河川・湖沼・海 
  道路 
 鉄道 
 建物 
 構造物 
 植生 
 特定地区 
 陸部の地形 
 水部の地形 
 行政界 
 外国人向け地図記号 
※ 地図記号をクリックすると、写真などが載る国土地理院のページを見ることができます。
※「説明を見る」をクリックすると 由来ゆらいなどが表示されます。
※ 地図記号の漢字に、読み方が分かるように振り仮名を付けました。
※ 振り仮名のうち、例えば「発電所等」の「等」は、「など」とも読まれますが、ここでは「とう」としました。「盛土部」は、「もりつちぶ」とも読まれますが、ここでは「もりどぶ」としました。
《基準点》
記号
名称/説明など
地図記号:電子基準点 電子基準点(でんしきじゅんてん)
・説明を見る
 電子基準点は、測位用の人工衛星からの電波を連続観測し、正確な測量を行うために、国土地理院が設置した基準点の場所を表す。
【記号の由来】
 三角点と電波塔の記号を合わせたもの。
地図記号:三角点 三角点(さんかくてん)地殻変動観測点(ちかくへんどうかんそくてん)
・説明を見る
 三角点は、正確な位置を求める測量を行うために、国土地理院が設置した位置の基準となる点の場所を表す。
【記号の由来】
 三角測量を行うときの三角網の一部を記号にしたもの。
地図記号:水準点 水準点(すいじゅんてん)
・説明を見る
 水準点は、正確な高さを求める測量を行うために、国土地理院が設置した高さの基準となる点の場所を表す。
【記号の由来】
 水準点の標石を真上から見た形を記号にしたもの。
地図記号:標高点 標高点(ひょうこうてん)
・説明を見る
 標高点には、「現地測量による標高点」と「写真測量による標高点」がある。
 現地測量による標高点とは、地図を作るときに現地で測量した点のことをいい、地図を使う人にそこの高さを教えるためにメートル以下 1 位までを表示する。
 写真測量による標高点とは、地図を作るときに空中写真を使って写真測量を行った点のことをいい、地図を使う人に高さを教えるためにメートルまでを表示する。
地図記号:水面標高 水面標高(すいめんひょうこう)
・説明を見る
 水面標高とは、湖沼測量によって測られた水面の標高で、水面標高の記号は、なるべく湖沼の中央付近に表示する。
 ただし、ダムなどの人造湖の水面標高は表示しない。
地図記号:水深 水深(すいしん)
・説明を見る
 水深とは、湖沼測量によって測られた湖沼の深さで、水深の記号は、一番深い所や湖底の小さな丘など湖底の様子を分かりやすくするために表示する。
《河川・湖沼・海》
記号
名称/説明など
地図記号:1条河川 1条河川(いちじょうかせん)
・説明を見る
 河川の記号は、常時流水があるものを表す。
 1条河川の記号は、2条河川の表示が難しい河川を表す。
地図記号:2条河川・湖沼  2 条河川(にじょうかせん)湖沼(こしょう)
・説明を見る
  2 条河川の記号は、川幅が1.0m以上の河川を表す。
 ただし、5.0m未満の河川において、表示が難しい場合には、 1 条河川の記号で表示する。
地図記号:地下の水路 地下(ちか)水路(すいろ)
・説明を見る
 地下を流れる水路を表す。地下の水路の出入り口には抗口の記号を表示する。
地図記号:空間の水路 空間(くうかん)水路(すいろ)
・説明を見る
 水路橋など空間に設置された水路を表す。
地図記号:かれ川 かれ(がわ)
*「かれ川」は、 「図式」    では「枯れ川」と表記される。
・説明を見る
 枯れ川は、接続する 1 条河川及び 2 条河川に準じて、 1 条の枯れ川及び 2 条の枯れ川に区分する。ただし、長さ図上1.0㎝未満のかれ川は、省略し河川として表示する。
 流路およびその周囲には、砂れき地を表示する。
地図記号:海岸線 海岸線(かいがんせん)
・説明を見る
 満潮時の陸地と海面との境界を表す。ただし、水部(みずぶ)と接する防波堤、護岸(コンクリート製)などや岩記号との境界は非表示とする。
地図記号:流水方向 流水方向(りゅうすいほうこう)
・説明を見る
 河川の流水方向が読図しにくい場合に表示する。河川の内部に記号を表示できない場合には、河川の外側に近接させて表示する。
地図記号:水上・海上交通 水上(すいじょう)海上交通(かいじょうこうつう)
・説明を見る
 水上・海上交通路は、河川等において、人又は車両などを運搬する定期航路を表示する。ただし、遠距離フェリーの待合所などは「フェリー発着所」と注記する。
 航路が概ね1,000m以上の場合は、発着地点に、船舶の記号を進行方向に一致させて表示し、発着地点から500m程度の航路を表示する。
 航路が概ね1,000m未満の場合は、航路全体を表示し、中心付近に船舶の記号を航路に直交させて表示する。ただし、河川においては、記号の先端を上流に向けて表示する。
 地理院地図に表示された「渡し」。「水上・海上交通」の記号が使われる。
矢切(やぎり)の渡し  
[東京都葛飾区柴又 - 千葉県松戸市]
[2023/12/20 Downloaded.]
《道路》
記号
名称/説明など
地図記号:真幅道路 真幅道路 ( しんぷくどうろ )
・説明を見る
 真幅道路の記号は、道路幅19.5メートル以上の道路を表し、道路幅25メートル以上は線の太さが0.15mm、道路幅19.5~25メートル未満は線の太さが0.1mm。地図の上での道路幅は1ミリ以上で0.1mmの単位で縮尺化している。(道路幅25メートルは、地図上では1mmの幅になる)
地図記号:歩道のある2車線 歩道(ほどう)のある2車線(にしゃせん)
・説明を見る
 道路の幅が13メートル以上19.5メートル未満の道路で、地図の上で0.8mmの幅に記号化した記号道路で表示する。
地図記号:歩道のない2車線 歩道(ほどう)のない2車線(にしゃせん)
・説明を見る
 道路の幅が5.5メートル以上13メートル未満の道路で、地図の上で0.5mmの幅に記号化した記号道路で表示する。
地図記号:1車線道路  1 車線道路(いっしゃせんどうろ)
・説明を見る
 道路の幅が3メートル以上5.5メートル未満の道路で、地図の上で0.4mmの幅に記号化した記号道路で表示する。
地図記号:軽車道 軽車道(けいしゃどう)
・説明を見る
 道路の幅が3メートル未満の道路を記号化した記号道路で表示する。ただし、地域の状況を考えて、必要性の低い道は表示しないことがある。
地図記号:徒歩道 徒歩道(とほどう)
・説明を見る
 道路の幅が1メートル未満の道路を記号化した記号道路で表示し、次のいずれかにあてはまるもの。
  1. 登山、観光、レクリエーションなどのためによく利用される道路
  2. 集落を結ぶ必要な交通路となっている道路
  3. 主要な場所に通じている道路 など
地図記号:高速道路 高速道路(こうそくどうろ)
・説明を見る
「高速道路」とは、高速道路番号が付与された道路及び都市高速道路をいう。
 高速自動車国道については、名称を注記する。
 都市高速道路については、名称及び路線番号を決められた例に準じて注記する。
 高速道路の記号は、記号内部を所定の色で塗り潰して表示する。ただし、トンネル内は表示しない。
地図記号:国道 国道(こくどう)
・説明を見る
「国道」とは、道路法という法律で決められている一般国道をいう。
 国道の記号は、記号内部を所定の色で塗り潰して表示する。ただし、トンネル内は表示しない。
 一般国道は、国道番号をすべて表示する。
地図記号:国道番号 国道番号(こくどうばんごう)
・説明を見る
 国道番号の記号は、一般国道の路線番号を表す。
地図記号:都道府県道 都道府県道(とどうふけんどう)
・説明を見る
「都道府県道」とは、道路法という法律の第 7 条で決められている道路をいう。都道府県道の記号は、記号内部を所定の色で塗り潰して表示する。ただし、トンネル内は表示しない。
地図記号:有料道路 有料道路(ゆうりょうどうろ)
・説明を見る
「有料道路記号」とは、車両に対して通行料を徴収する道路をいう。
地図記号:分離帯 分離帯( ぶんりたい )
・説明を見る
 分離帯とは、道路内を上下線に分ける構造物をいい、幅20メートル以下のものを表示する。
 幅が20メートルをこえる分離帯については、上下線をそれぞれの道路として表示する。
 道路幅が 13m未満の道路については省略することができる。
地図記号:道路橋 道路橋(どうろきょう)
・説明を見る
 道路橋の記号は、河川にかかる橋、立体交差部や高架部を表す。長さ20メートル以上の橋はすべて表示する。
 この場合、長さ13メートル未満の橋は、13メートルとして表示する。
 記号は、道路と区別するために、橋の部分の両端を開いた形とされた。
地図記号:トンネル(道路) トンネル[道路]
・説明を見る
 道路でのトンネルの記号は、地下を通っている道路を表す。
 複数のトンネルが近くにあっても、それぞれのトンネルを表示する。トンネルの出入り口には、坑口記号を表示する
地図記号:雪覆い等(道路) 雪覆(ゆきおお)(とう)[道路]
・説明を見る
「雪覆い等」とは、雪崩、落石などを防ぐため道路上に設置されたものをいい、道路中心線の種別が雪覆いの区間で幅員3m以上のものを表示する。
地図記号:庭園路(ていえんろ) 庭園路(ていえんろ)
・説明を見る
「庭園路」とは、公園、住宅地などで自動車の通行を規制している道路及び工場などの特定の敷地内道路をいい、道路中心線の種別が庭園路の区間を表示する。
地理院地図での庭園路の例  
庭園路を図示した例
[東京都新宿区内藤町]
地理院地図 [2023/12/20 Downloaded.]
地図記号:石段 石段(いしだん)
・説明を見る
 石段の記号は、人が通ることを目的として傾斜地に作られた階段を表す。石段は、大きいものや好目標になるものを表示する。
龍飛崎(たっぴざき) の石段は、青森県東津軽郡外ヶ浜町龍飛の国道339号にあり、国道で唯一の階段と歩道で構成された車両通行不能区間で、「階段国道」の名で知られる。国道の赤い線の地図記号に梯子型の線が入る。
地理院地図での石段の例  
石段を図示した例
[青森県東津軽郡外ヶ浜町字三厩龍浜]
地理院地図での石段の例  
石段を図示した例
[群馬県渋川市伊香保町伊香保]
[2023/12/20 Downloaded.]
《鉄道》
※鉄道のうち、地下鉄および地下式鉄道、路面の鉄道、特殊鉄道並びに索道(リフト等)以外は、普通鉄道という。この表で背景を水色にした記号が普通鉄道。
記号
名称/説明など
地図記号:JR線(複線以上)
JR線(じぇいあーるせん)複線以上(ふくせんいじょう)
・説明を見る
 JR線の複線(線路が上下線別に並行して敷設されていること)以上の区間を表す。
 JR線は、以前に国有鉄道であったことから、他の私鉄と違った表し方になってる。
地図記号:JR線(単線)
JR線(じぇいあーるせん)単線(たんせん)
・説明を見る
 JR線の単線の区間を表す。
 JR線は、以前に国有鉄道であったことから、他の私鉄と違った表し方になっている。
地図記号:JR線以外(複線以上)
JR線以外(じぇいあーるせんいがい)複線以上(ふくせんいじょう)
・説明を見る
 JR線以外(民間会社などの経営する鉄道)の複線(線路が上下線別に並行して敷設されていること)以上の区間を表す。
地図記号:JR線以外(単線)
JR線以外(じぇいあーるせんいがい)単線(たんせん)
・説明を見る
 JR線以外(民間会社などの経営する鉄道)の単線の区間を表す。
地図記号:地下鉄及び地下式鉄道 地下鉄(ちかてつ)(およ)地下式鉄道(ちかしきてつどう)
・説明を見る
 地下鉄および地下式鉄道(JRなどの鉄道路線で都市などの一部の区間だけ地下を走る鉄道)の記号は、都市などの地下を走っている鉄道を表す。
 地下鉄および地下式鉄道が、部分的に地上を走っている区間は普通鉄道で表示する。
 地下の出入り口には坑口の記号を表示する。
地図記号:路面の鉄道 路面(ろめん)鉄道(てつどう)
・説明を見る
 路面の鉄道の記号は、道路上に敷設された鉄道(路面電車)を表し、単線や複線の区別はしない。
地図記号:特殊鉄道 特殊鉄道(とくしゅてつどう)
・説明を見る
 特殊鉄道とは、物を運ぶためなどに専用に作られた鉄道を表し、次のものを表示する。
  1. 工場などの敷地内の鉄道
  2. 採石場と工場を結ぶ専用鉄道
  3. 貨物だけを運ぶ鉄道で、ほかの路線とつながっていない鉄道
地図記号:索道(リフト等) 索道(さくどう)(リフト(とう)
・説明を見る
「索道(リフト等)」とは、ロープウェイ、スキーリフト、ベルトコンベヤー及びその他これに類似するものをいい、恒久的で主要なものを表示する。
地図記号:駅(JR線) (えき)JR線(じぇいあーるせん)
・説明を見る
 駅(JR線)の記号は、JRの旅客駅(人々が乗り降りする駅)を表し、期間を限って開設される臨時駅も含む。
 駅は、プラットホームの長さを表示する。ただし、75メートル未満の駅は、75メートルとして表示する。
地図記号:駅(JR線以外) (えき)JR線以外(じぇいあーるせんいがい)
・説明を見る
 駅(JR線以外)の記号は、JR線以外(民間会社などの経営する鉄道)の旅客駅(人々が乗り降りする駅)を表し、期間を限って開設される臨時駅も含む。
 駅は、プラットホームの長さを表示する。ただし、75メートル未満の駅は、75メートルとして表示する。
地図記号:駅(特殊鉄道・索道・路面の鉄道) ( えき ) 特殊鉄道 ( とくしゅてつどう ) 索道 ( さくどう ) 路面 ( ろめん ) 鉄道 ( てつどう )
・説明を見る
 駅(特殊鉄道・索道・路面の鉄道)の記号は、旅客駅(人々が乗り降りする駅)を表し、期間を限って開設される臨時駅も含む。
 駅は、プラットホームの長さを表示する。ただし、50メートル未満の駅は、50メートルとして表示する。
地図記号:駅(地下鉄及び地下式鉄道) ( えき ) 地下鉄 ( ちかてつ ) (およ) 地下式鉄道 ( ちかしきてつどう )
・説明を見る
 駅(地下鉄及び地下式鉄道)の記号は、旅客駅(人々が乗り降りする駅)を表し、期間を限って開設される臨時駅も含む。
 駅は、プラットホームの長さを表示する。ただし、75メートル未満の駅は、75メートルとして表示する。
地図記号:建設中又は運航休止中の鉄道(JR線) 建設中(けんせつちゅう)(また)運航休止中(うんこうきゅうしちゅう)鉄道(てつどう)JR線(じぇいあーるせん)
・説明を見る
 建設中の鉄道は、現地調査時に軌道等の施設が建設中の普通鉄道をいい、その経路が明らかなものを表示する。
 運行休止中の鉄道とは、一時的に運行を休止している普通鉄道をいう。
地図記号:建設中又は運航休止中の鉄道(JR線以外) 建設中(けんせつちゅう)(また)運航休止中(うんこうきゅうしちゅう)鉄道(てつどう)JR線以外(じぇいあーるせんいがい)
・説明を見る
 建設中の鉄道は、現地調査時に軌道等の施設が建設中の普通鉄道をいい、その経路が明らかなものを表示する。
 運行休止中の鉄道とは、一時的に運行を休止している普通鉄道をいう。
地図記号:鉄道橋(高架部) 鉄道橋(てつどうきょう)高架部(こうかぶ)
・説明を見る
 鉄道橋の記号は、河川にかかる橋、立体交差部や高架部を表す。
 長さ20メートル以上の橋はすべて表示する。
地図記号:トンネル(鉄道) トンネル[鉄道]
・説明を見る
 鉄道でのンネルの記号は、地下を通っている鉄道を表す。
 複数の鉄道が近くにあって、それぞれがトンネルとなる場合も、すべて表示する。トンネルの出入り口には、坑口記号を表示する。
地図記号:雪覆い等(鉄道) 雪覆(ゆきおお)(とう)[鉄道]
・説明を見る
 雪覆い等(鉄道)の記号は、雪崩、落石などを防ぐため鉄道上に設置されたものを表す。
地図記号:側線 側線 ( そくせん )
・説明を見る
 側線の記号は、列車の運行に常に使用する本線以外の線路で列車の編成の組み替え(操車場)や貨物の積み降ろしなどに使われる軌道(線路)を表す。
《建物》
記号
名称/説明など
地図記号:普通建物 普通建物(ふつうたてもの)
・説明を見る
 普通建物の記号は、堅ろう建物、高層建物および無壁舎以外の建物で、一般的な住居や 2 階建以下の店舗や倉庫などを多く表示している。
地図記号:堅ろう建物 (けん)ろう建物(たてもの)
・説明を見る
 堅ろう建物の記号は、地上 3 階相当以上 60 m未満の非木造建物を表す。
地図記号:高層建物 高層建物(こうそうたてもの)
・説明を見る
 高層建物の記号は、高さが 60 m以上の非木造建物を表す。
地図記号:無壁舎 無壁舎(むへきしゃ)
・説明を見る
 無壁舎の記号は、飛行機の格納庫、市場、動物園の檻、温室、畜舎、立体駐車場など、側壁のない建物を表す。
地図記号:市役所、特別区の区役所 市役所 ( しやくしょ ) 特別区 ( とくべつく ) 区役所 ( くやくしょ )
・説明を見る
 市役所、東京都の区役所を表す。ただし支所、出張所、分館などを除く。
地図記号:町村役場、政令指定都市群、市の区役所 町村役場 ( ちょうそんやくば ) 政令指定都市群(せいれいしていとしぐん) ( ) 区役所 ( くやくしょ )
・説明を見る
 町村役場、政令指定都市の区役所を表す。ただし支所、出張所、分館などを除く。
地図記号:官公署 官公署(かんこうしょ)
・説明を見る
 官公署の記号は、国の機関を表す。(記号が定められている裁判所や税務署は除く)
 このほか、外国の大使館なども官公署の記号で表示する。
【記号の由来】
 漢字の「公」の異体字の、「㒶」の字を記号にしたもの。
地図記号:裁判所 裁判所(さいばんしょ)
・説明を見る
 高等裁判所、地方裁判所、家庭裁判所や簡易裁判所を表す。最高裁判所は、名前で表し記号での表示はしない。
【記号の由来】
 昔、裁判所が裁判の内容などを立て札(高札(こうさつ))を立てて知らせていたことから、立て札の形を記号にしたもの。
地図記号:税務署 税務署(ぜいむしょ)
・説明を見る
 税金を集めたりする国の機関である税務署を表す。
【記号の由来】
 昔は電卓がなかったので、そろばんを使ってお金の計算をしていたため、そろばんの珠と軸の形を記号にしたもの。
地図記号:消防署 消防署(しょうぼうしょ)
・説明を見る
 消防本部と消防署を表す。
【記号の由来】
 江戸時代から、火消し道具の一つとして使われていた「刺又(さすまた)」の形を記号にしたもの。 大刺股の図(歌川広重画) 
地図記号:保健所 保健所(ほけんじょ)
・説明を見る
 地域保健法に規定する保健所を表す。ただし、出張所や事務所、分室などにはこの記号は使用しない。
【記号の由来】
 病院の記号をアレンジしたもの。
地図記号:警察署 警察署(けいさつしょ)
・説明を見る
 警察署を表す。交番は別の記号である。また、国の機関、警察学校については、注記で表す。
【記号の由来】
 昔の警察官が持っていた長い警棒(けいぼう)六尺棒(ろくしゃくぼう))を斜めに交差させた形。交番の記号と区別するために(まる)で囲んである。六尺棒は、樫の木などを材料に作られた長さ6尺(約180cm)の棒で、防犯・警備・護身用などに用いられた。 
地図記号:交番 交番(こうばん)
・説明を見る
 警察署の交番、派出所や駐在所を表す。
【記号の由来】
 警察署の記号と同じように、警棒の形を交差させた記号となっているが、交番と警察署を区別するために、交番の記号は(まる)で囲んでいない。
地図記号:郵便局 郵便局(ゆうびんきょく)
・説明を見る
 郵便局の記号は、普通郵便局や特定郵便局、簡易郵便局を表し、郵便局の分室や常設の出張所も含める。地下街にある場合は、この記号を用いない。
【記号の由来】
 戦前の中央官庁の一つの、「逓信省(ていしんしょう)」を片仮名で書いた際の「テ」の字を(まる)で囲んだもの。
地図記号:小・中学校 (しょう)中学校(ちゅうがっこう)
・説明を見る
 小学校または中学校に、この記号を用いる。小中一貫校もこの記号を用いる。
【記号の由来】
 漢字の「文」の文字を表した形。
地図記号:高等学校 高等学校(こうとうがっこう)
・説明を見る
 高等学校を表す。中高一貫校もこの地図記号で表示する。
【記号の由来】
 漢字の「文」の文字を表し、小・中学校の記号と区別するために(まる)で囲んでいる。
地図記号:病院 病院(びょういん)
・説明を見る
 救急病院や救急診療所を表す。
【記号の由来】
 旧陸軍の衛生隊の印をもとに記号にしたもの。
地図記号:博物館 博物館(はくぶつかん)
・説明を見る
 博物館法に基づいた博物館や同じような施設を表す。水族館や動物園、植物園は、注記で表示する。
【記号の由来】
 博物館や美術館などの建物の形のイメージを記号にしたもの。
地図記号:図書館 図書館(としょかん)
・説明を見る
 公立の図書館を表す。分館や学校にある図書館などにはこの記号は用いない。
【記号の由来】
 本を開いた形を表したもの。少し傾いているところが特徴。
地図記号:老人ホーム 老人(ろうじん)ホーム
・説明を見る
 老人福祉法に基づいた老人福祉施設のうち、特別養護老人ホームや養護老人ホーム、軽費老人ホームを表す。
【記号の由来】
 建物と杖の形を記号にしたもの。平成18(2006)年に全国の小学生・中学生から募集したデザインをもとに作られた。
地図記号:神社 神社(じんじゃ)
・説明を見る
 神社を表す。大きな神社や有名な神社は、注記する。
 神道教会などに所属している建物には、この記号は使わない。
【記号の由来】
 神社の参道入口などに立っている鳥居(とりい)の形を表したもの。
地図記号:寺院 寺院(じいん)
・説明を見る
寺・寺院を表す。大きな寺や有名な寺院は、注記する。
【記号の由来】
 寺でみかける「(まんじ)」の形を表したもの。
地図記号:指示点 指示点(しじてん)
・説明を見る
 指示点とは、特定の記号のないもので、特に表示する必要がある対象物の位置を示す点をいう。
 指示点により表示する対象には、対象物の名称、種類などを注記する。
《構造物》
記号
名称/説明など
地図記号:高塔 高塔(こうとう)
・説明を見る
 高塔の記号は、電波塔、展望台などの高い塔(送電線鉄塔を除く)で高さが概ね60m以上のものを表す。
【記号の由来】
  4 本の脚がある東京タワーなどを上から見た形を記号にしたもの。
地理院地図での高塔の例  
高塔を図示した例
[東京都港区芝公園四丁目]
地理院地図 [2023/12/20 Downloaded.]
地図記号:記念碑 記念碑(きねんひ)
・説明を見る
 記念碑の記号は、立像を含めた有名なものを表す。良い目標となるものは有名でなくても表示する。
 特に有名なものにはその名前も一緒に表示する。
【記号の由来】
 石でできた記念碑を前から見た形とその影の形を記号にしたもの。
地図記号:自然災害伝承碑 自然災害伝承碑(しぜんさいがいでんしょうひ)
・説明を見る
 自然災害伝承碑の記号は、過去に起きた津波、洪水、火山災害、土砂災害などの自然災害の情報を伝える石碑やモニュメントを表す。
 従来の記念碑記号より若干大きいサイズ(縦・横・線幅→約1.5倍)としている。
【記号の由来】
 記念碑の記号に碑文を表す縦線を加えた形としたもの。この記号は、2019年〈令和元年〉に追加された。
地理院地図での自然災害伝承碑の例  
自然災害伝承碑を図示した例
この地域には「天明浅間山噴火」「安政江戸地震」「安政江戸台風」「関東大震災」の碑が建っている。両国橋のたもとには記念碑の記号も見られる。自然災害伝承碑の記号は、記念碑よりも大きいサイズであることが分かる。
地理院地図 [2023/12/20 Downloaded.]
地図記号:煙突 煙突(えんとつ)
・説明を見る
 煙突の記号は、特に大きなものについて表示する。
【記号の由来】
 煙突とその影、けむりを組み合わせ記号にしたもの。
地図記号:風車 風車(ふうしゃ)
・説明を見る
 風車の記号は、発電を目的に設置され、特に高くそびえて、好目標となるものを表す。平成18(2006)年6月1日刊行の1:25,000地形図から使用されている。
【記号の由来】
 風力発電の風車の形を記号にしたもの。
地図記号:油井・ガス井 油井(ゆせい)・ガス(せい)
・説明を見る
 油井・ガス井の記号は、現在採取中のもので、目標となる施設を有するものを表す。
【記号の由来】
 井戸の「井」を図案化したものと思われる。国土地理院の説明には由来に関することは書かれていない。
地図記号:灯台 灯台(とうだい)
・説明を見る
 灯台は、原則としてすべて表示する。灯標および航空灯台は、重要なものを表示する。
【記号の由来】
 灯台(光源)を上から見た形と四方八方に光が出ている様子を記号にしたもの。
地理院地図での灯台の例  
灯台を図示した例
右下には防波堤灯台も見られる。
[福島県いわき市平薄磯]
地理院地図 [2023/12/20 Downloaded.]
地図記号:タンク タンク
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 タンクは、水、油、ガス、飼料などを貯蔵するため地上に設置された構造物で、直径又は短辺が概ね図上1mm以上のものを表示する。
地図記号:坑口 坑口(こうこう)洞口(どうこう)
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 坑口(洞口)の記号は、人口の鉱坑、道路、鉄道、水路などが地下に出入りする部分および自然に形成された穴の入口を表す。
【記号の由来】
 トンネルの出入り口の形を記号にしたもの。
地図記号:水門 水門(すいもん)
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 水門は、取水(しゅすい)排水(はいすい)、水量調節などのために設けられた工作物で、大きなものや地域の状況を説明するために必要なものを表示する。
 船を作ったりするためのドックの入り口にも表示する。
地図記号:電波塔 電波塔(でんぱとう)
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 電波塔は、テレビ、ラジオ、無線通信などの送受信を目的に作られたものの中から、主なものを表示する。
【記号の由来】
 アンテナと電波の波の形を組み合わせ記号にしたもの。
地理院地図での電波塔の例  
電波塔を図示した例
[長野県松本市大字入山辺]
地理院地図 [2023/12/20 Downloaded.]
地図記号:防波堤等 防波堤(ぼうはてい)(とう)
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 防波堤等の記号は、防波堤、突堤(とってい)埠頭(ふとう)や河川の護岸(コンクリート製)などを表す。
 防波堤等は、長さ25メートル以上、幅7.5メートル未満のものを表示する。
地図記号:桟橋 桟橋(さんばし)
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「桟橋」にはシーバース等を含み、地域の状況を表現するために必要なものを表示する。
地理院地図での桟橋の例  
桟橋を図示した例
防波堤の記号も見られる。
[東京国際クルーズターミナル付近」]
地理院地図 [2023/12/20 Downloaded.]
地図記号:ダム ダム
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 上側のダムの記号は、コンクリート製又は堅固な石積みによる規模の大きなダムを表す。
 下側のダムの記号は、土製の規模の大きなダムを表す。
地図記号:せき せき
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 せきとは、川の流れの調節や川底の保護などを目的としてつくられた工作物、または農業用水や飲料水などの取り入れのため、河川を横断して設けられた工作物をいい、主なものを表示する。また、砂防ダムも含む。
 長さが25メートル未満のものはせき(小)、25メートル以上のものはせき(大)として表示する。
地図記号:水制 水制(すいせい)
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 水制とは、海岸や河川の水の勢いを弱め海岸や川岸が削られるのを防いだり、流れの方向を整えるために水中に設ける工作物をいう。
 幅20メートル未満のものは1 列、幅20メートル以上のものは複数列で表示する。
地図記号:発電所等・送電線 発電所(はつでんしょ)(とう)送電線(そうでんせん)
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 発電所等の記号は、発電所と変電所を表す。表示する位置は、管理施設などの建物に表示する。
 送電線の記号は、道路、鉄道、建物の記号内は表示しない。
【記号の由来】
 発電機を歯車と電気回路の形で記号にしたといわれている。
地理院地図での発電所と送電線の例  
発電所と送電線を図示した例
赤での丸囲みが発電所、長方形が送電線
地理院地図 [2023/12/20 Downloaded.]
植生(しょくせい)
記号
名称/説明など
地図記号:田 ()
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 田の記号は、水稲(すいとう)(はす)、い草、わさび、せりなどを栽培している土地を表す。
【記号の由来】
 (いね)を刈り取ったあとの形を記号にしたもの。
地図記号:畑 (はたけ)
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 畑の記号は、陸稲(りくとう・おかぼ)、野菜、芝、パイナップル、牧草などを栽培している土地を表す。
【記号の由来】
 植物の二葉(ふたば)の形を記号にしたもの。
地図記号:茶畑 茶畑(ちゃばたけ)
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 茶畑の記号は、茶を栽培している土地を表す。
【記号の由来】
 茶の実を半分に切った時に見える形を記号にしたもの。
地図記号:果樹園 果樹園(かじゅえん)
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 果樹園の記号は、リンゴ、ミカン、ナシ、モモ、クリ、ブドウなどを栽培している土地を表す。
【記号の由来】
 リンゴやナシなどの実を横から見た形を記号にしたもの。
地図記号:広葉樹林 広葉樹林(こうようじゅりん)
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 広葉樹林の記号は、シイ、カシ、ブナ、ナラなどの広葉樹が隙間無く生えている場所を表す。木の高さは 2 メートル以上を基本としているが、2 メートルより低くてもこの記号で表示することができる。
【記号の由来】
 広葉樹を横から見た形を記号にしたもの。
地図記号:針葉樹林 針葉樹林(しんようじゅりん)
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 針葉樹林の記号は、マツ、スギ、カラマツ、イチョウなどの針葉樹が隙間無く生えている場所を表す。木の高さは 2 メートル以上を基本としているが、植林地は 2 メートル未満でもこの記号を使用する。
【記号の由来】
 針葉樹の一つのスギの木の全体を、横から見た形を記号にしたもの。
地図記号:竹林 竹林(ちくりん)
・説明を見る
 竹林の記号は、竹が隙間無く生えている場所を表す。
【記号の由来】
 竹が生えている様子と、その影を記号にしたもの。
地図記号:ヤシ科樹林 ヤシ()樹林(じゅりん)
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 ヤシ科樹林の記号は、大型の熱帯植物が生えている場所を表す。ヤシ科植物や大型のシダ植物などを指す。
【記号の由来】
 ヤシの木を横から見た時の形を記号にしたもの。
地図記号:ハイマツ地 ハイマツ()
・説明を見る
 ハイマツ地の記号は、高い山のなかで、ハイマツ(這松)が隙間無く生えている場所を表す。
 ハイマツとは、木の高さが低いマツの木の仲間。
地図記号:笹地 笹地(ささち)
・説明を見る
 笹地の記号は、笹が隙間無く生えている場所を表す。笹だけでなく篠竹も含む。
 笹地と竹林の記号は、よく似ているので注意が必要。竹林と違って影の印がない。
地図記号:荒地 荒地(あれち)
・説明を見る
 荒地の記号は、雑草などが生えている場所を表す。雑草が生えた湿地や沼地なども含む。
【記号の由来】
 雑草が生えているような様子に由来する。
《特定地区》
記号
名称/説明など
地図記号:特定地区界 特定地区界(とくていちくかい)
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 特定地区界の記号は、飛行場、牧場、公園、ゴルフ場などの範囲や野球場や競技場などの形を表す。
地図記号:墓地 墓地(ぼち)
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 墓地の記号は、亡くなった人を葬った墓を表す。墓地の広さが、75メートル×75メートル以上のものは特定地区界で囲み、記号を一定の間隔で表示する。
 良い目標となる 1 基または数基の墓のある墓地は、墓の位置に記号を表示する。
【記号の由来】
 墓石を横から見た形を記号にしたもの。
地理院地図での墓地の例  
墓地を図示した例
[東京都豊島区駒込五丁目]
地理院地図 [2023/12/20 Downloaded.]
地図記号:温泉 温泉(おんせん)
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 温泉の記号は、温泉法という法律で決められている温泉や鉱泉(こうせん)を表す。
 記号は、主な温泉の出ている所の場所を表すが、温泉の出ている場所と浴場が離れている場合には、浴場の場所にも表示することがある。
【記号の由来】
 泉源の湯壺と湯けむりを組み合わせて記号にしたもの。
地図記号:噴火口・噴気口 噴火口(ふんかこう)噴気口(ふんきこう)
・説明を見る
 噴火口・噴気口の記号は、火山の火口などで噴火・噴気をしている場所や数年の休止期をおいて噴火・噴気が予測されるものについてもその場所を表す。
【記号の由来】
 火口の形と火口からの煙の形を組み合わせ記号にしたもの。
地図記号:採鉱地 採鉱地(さいこうち)
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 採鉱地の記号は、鉱物を採掘している場所を表し、その採鉱地の中央か主な位置に表示する。
 採鉱地は、記号と一緒に、地中からほり出す鉱物(石灰(せっかい)やタングステンなど)の名前を一種類、ひらがなまたはカタカナで表示する。
 廃坑(掘るのをやめた所)で良い目標となる所は、記号と一緒に(廃坑)と表示する。
【記号の由来】
 つるはしを交差した形を記号にしたもの。
地図記号:城跡(しろあと) 城跡(しろあと)
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 城跡の記号は、昔、城があった所で、現在も天守閣(てんしゅかく)(やぐら)、石垣などがある所を表す。
【記号の由来】
 築城工事をする時の縄ばりの形を記号にしたもの。
地図記号:史跡・名勝・天然記念物 史跡(しせき)名勝(めいしょう)天然記念物(てんねんきねんぶつ)
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 史跡・名勝・天然記念物の記号は、文化財保護法という、法律できめられている史跡・名勝・天然記念物の場所や地域を表す。
 史跡・名勝・天然記念物の記号には、その名前も一緒に表示する。また、特別な史跡・名勝・天然記念物には、名前と一緒に(特)と表示する。
地図記号:港湾 港湾(こうわん)
・説明を見る
 港湾の記号は、港湾法という法律で決められている国際戦略港湾、国際拠点港湾、重要港湾および地方港湾を表す。
 記号は、その港域のほぼ中央位置に表示する。名称も併せて表示する。
【記号の由来】
 大型船の(いかり)の形を記号にしたもの。
地図記号:漁港 漁港(ぎょこう)
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 漁港の記号は、漁港法という法律で決められている漁港を表す。ただし、この法律の中で第一種漁港(その利用範囲が地元の漁業を主とするもの)を除く。
 記号は、その港域のほぼ中央位置に表示する。名称も併せて表示する。
【記号の由来】
 小型船の(いかり)の形を記号にしたもの。
陸部(りくぶ)の地形》
記号
名称/説明など
地図記号:主曲線(しゅきょくせん) 主曲線(しゅきょくせん)
・説明を見る
 主曲線とは、平均海面からの高さが 10 メートルごとの曲線(標高の等しい点を結んだ曲線)をいう。
 等高線の高さを表す数字は、平らな地域で等高線の間隔が広い所などで高さがわかりにくいときに表示する。
 注: 5 万分 1 地形図では、主曲線は 20 メートルの間隔になる。
地図記号:計曲線(けいきょくせん) 計曲線(けいきょくせん)
・説明を見る
 計曲線とは、 10 メートルごとの等高線のうち、 50 メートルごとに太い線で表現した等高線をいう。
 等高線の数値は、地形の表現がじゃまにならない位置に表示する。
 注: 5 万分 1 地形図では、 100 メートルごとに太くしている。
地図記号:補助曲線 補助曲線(ほじょきょくせん)
・説明を見る
 補助曲線とは、緩やかに傾斜している所や複雑な地形をしている地域などで、主曲線だけではその特徴を表すことが不十分な部分に、わかりやすくするために表示する等高線のことをいう。
 補助曲線は、主曲線と主曲線の間を 5 メートルまたは 2.5 メートルごとに表示する。
 等高線の場合は、 2.5 メートルごとの補助曲線には、必ず等高線数値(たかさ)を表示する。
地図記号:陸上のおう地(大) 陸上(りくじょう)凹地(おうち)(だい)
・説明を見る
 凹地の記号は、地表の限られた部分だけがへこんでいる地形を表し、防波堤など、土崖、岩崖、岩(大)などの記号によりへこんでいる方向が明らかな場合には表示しない。
 等高線の短径が、図上 3 ミリ以上のものをおう地(大)として表示する。
地図記号:陸上のおう地(小) 陸上(りくじょう)凹地(おうち)(しょう)
・説明を見る
 凹地の記号は、地表の限られた部分だけがへこんでいる地形を表し、防波堤など、土崖、岩崖、岩(大)などの記号によりへこんでいる方向が明らかな場合には表示しない。
 等高線の短径が、図上 3 ミリ未満のものをおう地(小)として表示する。
地図記号:雨裂(うれつ) 雨裂(うれつ)
・説明を見る
 雨裂の記号は、雨水の流れによって地表面にできる谷状の地形(ガリー)を表す。
地図記号:岩崖 岩崖(がんがい)
・説明を見る
「岩崖」とは、岩でできた急斜面をいい、原則として高さ 5 m以上かつ長さ図上 2 cm以上のものに適用し、それより小規模のものは必要に応じて表示する。
地図記号:岩(大) (いわ)(だい)
・説明を見る
 岩の記号は、地表に出ていたり、ちらばっている岩石を表す。
 記号は、なるべく岩の形や全体のようすがわかるように表示する。
地図記号:岩(小) (いわ)(しょう)
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 岩の記号は、地表に出ていたり、ちらばっている岩石を表す。
 記号は、なるべく岩の形や全体のようすがわかるように表示する。
地図記号:砂れき地 ()れき()
・説明を見る
 砂礫地(されきち)は、砂や礫(小さな石や 2 ミリメートル以上の岩片)でおおわれている場所を表す。
地図記号:湿地 湿地(しっち)
・説明を見る
 湿地の記号は、いつも水をふくみ、土地がやわらかくて湿地性の植物が生育している土地を表す。
  75 メートル× 75 メートル以上または 50 メートル× 125 メートル以上のものを表示する。
地図記号:万年雪 万年雪(まんねんゆき)
・説明を見る
 万年雪とは、高い山などで一年中、積もった雪や氷のかたまりが残っているものをいう。
 万年雪の記号は、 9 月頃の雪の少ないときに 50 メートル× 50 メートル以上あるものを表す。
地図記号:滝 (たき)
・説明を見る
 滝とは、流水が急激に落下する場所をいう。
 滝の記号は、普通は高さが 5 メートル以上で、いつも水が流れている有名な滝や好目標となる滝を表す。
 滝の幅が 20 メートル未満のものは滝(小)、幅が 20 メートル以上のものは滝(大)で表示する。
地図記号:土崖(切取部)(盛土部)
土崖(つちがけ)
切取部(きりとりぶ)
盛土部(もりどぶ)
・説明を見る
 土崖の記号は、土砂がくずれたりしてできた急斜面や切取部と盛土部の人工的に作られた急斜面を表す。
 高さ 3 メートル以上かつ長さ 75 メートル以上のものを表示する。
水部(みずぶ)の地形》
記号
名称/説明など
地図記号:等深線主曲線(とうしんせんしゅきょくせん) 等深線主曲線(とうしんせんしゅきょくせん)
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 等深線とは、水面標高からの深さが 10 メートルごとの曲線(水深の等しい点を結んだ曲線)をいう。
 等深線の深さを表す数字は、湖底の平らな所で等深線の間隔が広い場合に表示する。
 注: 5 万分 1 地形図では、主曲線は 20 メートルの間隔になる。
地図記号:等深線計曲線(とうしんせんけいきょくせん) 等深線計曲線(とうしんせんけいきょくせん)
・説明を見る
 計曲線とは、 10 メートルごとの等深線のうち、 50 メートルごとに太い線で表現した等高線および等深線をいう。
 等高線の数値は、地形の表現がじゃまにならない位置に表示する。
 注: 5 万分 1 地形図では、 100 メートルごとに太くしている。
地図記号:等深線補助曲線 等深線補助曲線(とうしんせんほじょきょくせん)
・説明を見る
 等深線補助曲線とは、湖底の緩傾斜地又は複雑な地形を示す地域などで補助として表示する等高線をいい、主曲線だけでは、その特徴を表現することが不十分な部分に適用する。
地図記号:湖底の凹地(おうち) 湖底(こてい)凹地(おうち)
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 湖底の凹地の記号は、湖底の限られた部分だけがへこんでいる地形を表し、等深線の短径が 3 ミリ未満のものを表示する。
地図記号:湖底急斜面(大) 湖底急斜面(こていきゅうしゃめん)(だい)
・説明を見る
 湖底急斜面の記号は、湖底の急な斜面や急ながけを表す。
 普通は高さが 3 メートル以上で長さ 75 メートル以上のものを表示する。
地図記号:湖底急斜面(小) 湖底急斜面(こていきゅうしゃめん)(しょう)
・説明を見る
 湖底急斜面の記号は、湖底の急な斜面や急ながけを表す。
 普通は高さが 3 メートル以上で長さ 75 メートル以上のものを表示する。
地図記号:干潟(ひがた) 干潟(ひがた)
・説明を見る
 干潟とは、干潮時には水面上に出て、満潮時には水面下に沈んでしまう砂、泥などからなる平な場所をいう。
地図記号:隠顕岩(いんけんがん) 隠顕岩(いんけんがん)
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 隠顕岩の記号は、海岸などで干潮時には水面上に現れ、満潮時には水面下に沈んでしまう岩を表す。
 見えかくれする岩の範囲が 37.5 メートル× 37.5 メートル以上のもの(記号として表すことのできる一番せまい範囲)を表示する。
行政界(ぎょうせいかい)
記号
名称/説明など
地図記号:都府県界 都府県界(とどうふけんかい)
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 行政区画のうち、都府県の境界線。
 関係市区町村間で確定していない都府県界は表示していない。
地図記号:北海道総合振興局・振興局界 北海道総合振興局(ほっかいどうそうごうしんこうきょく)振興局界(しんこうきょくかい)
・説明を見る
「北海道総合振興局および振興局の設置に関する条例」および「北海道行政組織規則」における所管区域による境界線。
地図記号:市区町村界 市区町村界(しくちょうそんかい)
・説明を見る
 行政区画のうち、市区町村の境界線。
 関係市区町村間で確定していない行政区画界線および海部の行政界は表示していない。
 都府県界および北海道総合振興局・振興局界と重複する場合は表示していない。
地図記号:所属界 所属界(しょぞくかい)
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 所属界は、海や行政界が決まっていない湖沼にある島などがどこに所属するのかを示すための境界線。

《外国人向け地図記号》
・2016年〈平成28年〉3月30日、外国人向けの地図記号15種類が公開された。
記号
名称
外国人向け地図記号:郵便局郵便局
外国人向け地図記号:交番交番
外国人向け地図記号:神社神社
外国人向け地図記号:教会教会
外国人向け地図記号:博物館・美術館博物館 / 美術館
記号
名称
外国人向け地図記号:病院病院
外国人向け地図記号:銀行・ATM銀行 / ATM
外国人向け地図記号:ショッピングセンター・百貨店ショッピングセンター / 百貨店
外国人向け地図記号:コンビニエンスストア・スーパーマーケットコンビニエンスストア / スーパーマーケット
外国人向け地図記号:ホテルホテル
記号
名称
外国人向け地図記号:レストランレストラン
外国人向け地図記号:トイレトイレ
外国人向け地図記号:温泉温泉
外国人向け地図記号:鉄道駅鉄道駅
外国人向け地図記号:空港・飛行機空港 / 飛行機
・2017年〈平成29年〉7月20日、観光案内所の記号が追加された。
記号
名称
外国人向け地図記号:観光案内所 観光案内所


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Last updated : 2024/02/03