昭和
マッチ箱ラベルコレクション
= 昭和元年頃 〜 昭和30年頃 =
- マッチ箱のラベルをご寄贈いただきましたので、ここに掲載します。
- これらは、昭和元年〈1926年〉
頃から、昭和30年〈1955年〉
頃のコレクションではないかと思われるとのことです。東京の店などが主ですが、大阪、神戸などの地名も見られます。
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マッチ(英: Match、燐寸)は、ライターや点火装置などが普及するまでは、コンロやストーブなどの点火、煙草の着火、仏壇の蝋燭の着火、学校の理科の授業でのアルコールランプの点火などに広く用いられ、飲食店などではマッチ箱に自店の連絡先などを入れて印刷し広告として配ることが多く見られました。
- 「マッチを擦る」という言葉があります。これはマッチに火を付けることで、マッチ棒の頭の部分の「頭薬」をマッチ箱の側面の「側薬」の
赤燐
面に摩擦させて発火させることからくる言葉です。マッチを使う機会が減った近年では使うことが少なくなった言葉ですが、文芸作品などに登場する表現を見てみます。
芥川龍之介「馬の脚」
巻煙草を口へ啣えたまま、マッチをすろうとする拍子に突然俯伏
しになって死んでしまった。
小川未明「青いランプ」
マッチをする
音がして、ランプに火
がつくと、
寺田寅彦「物理学実験の教授について」
ビーカーに水を汲むのでも、マッチ一本するのでも、一見つまらぬようなことも自分でやって、
坂口安吾「ふるさとに寄する讃歌」
私は煙草を何本もふかした。姉は私にマッチを擦った。
北原白秋「フレップ・トリップ」
妙に心がひもじくなる。で、煙草に、マッチをシュッと擦る。
織田作之助「土曜夫人」
貴子がダンヒルのライターをつけようとしている間に、章三はもうマッチを擦っていた。ダンヒルのライターには、マッチを擦った時のぽっと燃える感じがない。
横光利一「旅愁」
矢代は煙草に火を点けたがマッチは幾本擦っても潮湿りの風に吹き消された。
江戸川乱歩「孤島の鬼」
一間程下った時、私はマッチを擦って、下の方を覗いて見たが、
佐藤春夫「田園の憂欝」
煙草盆にあつたマッチを擦つた。さうして家中到る処でマッチを擦つた。
徳冨蘆花「小説 不如帰」
手さぐりにマッチをすりてランプを点くるは、五十あまりの老女。
- 火の用心の夜回りの掛け声にマッチが登場します。防火夜回りとして、子ども会などが拍子木を打ちながら地域を回る際に、声を合わせて防火を呼びかける標語の一つです。
- このページでは、マッチ箱という小さなスペースに凝らした意匠の数々を見てみます。
- マッチとは ➡️ Wikipedia
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Last updated : 2024/06/29