|
■ 画像を重ねて比較する
中央のオレンジ色の円の大きさは同じ。
同じ大きさの図形でも、大きい物の周りに置かれると小さく、小さい物の周りに置かれると大きく見える錯視。エビングハウスの大きさ錯視とも。
同じ大きさの図形でも、大きい物の周りに置かれると小さく、小さい物の周りに置かれると大きく見える錯視。エビングハウスの大きさ錯視とも。
*似ている錯視に「デルブーフ錯視 」があります。
■ 画像を重ねて比較する
線分の両端に内向きの矢羽を付けたもの(上段)と外向きの矢羽を付けたもの(中段)の線分は、上段が短く、中段は長く感じるが、実際は同じ長さ。
|
■ 画像を重ねて比較する
「A」と「B」は合同であるが、アルファベットが正体の方の図形では、図形Bの方が長く見える。また、図形Aの方が太く見える。
これは一般に、水平な横線より垂直な縦線の方が長く認識されるために起こるとされる。同じ長さの図形は縦にされたものが横にされたものより長く感じるという錯視。垂直水平錯視(vertical-horizontal illusion, V-H illusion)とも。 |
[7] ツェルナー錯視(Zöllner illusion)・黒い長線はどのように見えますか?
長線だけを赤い線で描いた図。線は平行。 黒い長線は平行ではないように見えるが、実際には平行である。短線は長線と角度をなしている。この角度は、長線の一方の端が、他方よりも我々に近いという印象を与える。
≫≫ Wikipedia
|
■ 答えは…
渦巻きの様に見えますが、中央を共有する複数の円の上に同心円が描かれているだけです。
同心円を3つ、赤い線にしてみました。渦巻きではないことが分かります。 水平から若干傾けた斜線を平行に置くことで、全体としては水平であるはずの直線が、傾き方向に傾いて見える現象を利用しています。 |
[9] きらめき格子錯視(Scintillating Grid Illusion)・格子の交差した部分で、白丸の中に黒い点が点滅して見えるでしょうか。
実際には黒い点は描かれてはいません。下の図のように、部品[1]の格子に、部品[2]の白い点を重ねただけです。
白線の交差部分に黒い点が現れたり消えたりと、きらめいているように見えるこの「きらめき格子錯視」は1997年に発表されたということです。 部品 [1] 格子を用意します。
部品 [2]
交差した部分に合うように白い丸を描き、格子に重ねます。 |
[10] ポゲンドルフ錯視(Poggendorff illusion)・黒い線と青い線はつながっているでしょうか?
下の図の左側は上の図と同じものです。
右側は、グレーの長方形の後ろにある斜めの線が見えるようにしたものです。 左の図では、黒い線と青い線がつながって見えますが、実際には黒い線と赤い線がつながっていて黒い線と青い線はつながっていません。斜線を描き、その間の形跡を別の図形で隠すと、その直線の始まりと終わりがずれて見える水平線・垂直線と斜線の関係についての錯視です。このポゲンドルフ錯視は、1860年に発見されたということです。 「そんなはずはない」と思われる方は、右側の画像のグレーの部分を指などで覆ってみてください。
≫≫ Wikipedia
|
[11] ポンゾ錯視(Ponzo illusion)・① の図の、横の平行線はどちらが長いでしょうか。
上の方が長く見えますか。
実は、② の図のように四角形を重ねて分かる通り2本の線は同じ長さです。 二つに交わる線分の間に平行線を入れると、上の平行線が長く見えるという錯視です。 ①
②
《ポンゾ錯視の例》黄色い線は実際には同じ長さ。
≫≫ Wikipedia
|
[12] カフェウォール錯視(Café wall illusion) カフェウォール錯視は、水平の線が右または左に傾いて見える錯視です。
平行線の間に等間隔に四角を置き、上下で互い違いになるようにすると平行なはずの線分が歪んで見えます。 ・部品は、平行な線と四角い升です。
・右側の図で分かるように、四角い升を上下で互い違いにするとそれだけで歪んで見えます。 ・これに平行な線を加えると歪みが際立って見えます。
≫≫ Wikipedia
|
[13] ジャストロー図形・ジャストロー錯視(Jastrow illusion)・AとB、どちらが大きい?
この二つの扇形では、下の扇形の方が大きく見えていないでしょうか。しかし、AとBを重ねてみると二つの扇形は同じ形であることが分かります。
≫≫ Wikipedia
|
■ 画像を重ねて比較する
日本の家紋に「丸に二つ地紙」というものがあります。この丸の中の二つの「地紙」と呼ばれる扇形はどちらが大きく見えるでしょうか。
家紋「丸に二つ地紙」
|
また、この応用で同じ大きさの台形を上下に並べると、必然的に上の台形が大きく見えます。
|
[15] チェッカーシャドウ錯視(Checker shadow illusion) チェッカーシャドウ錯視は、マサチューセッツ工科大学のエドワード・エーデルソン教授によって1995年に発表された錯視です。
≫≫ Wikipedia
|
[16] オッペル・クント錯視(Oppel-Kundt illusion)・AとBの間隔と、BとCの間隔はどちらが広いでしょうか。
・間隔はどちらも同じなのですが、AとBの間隔の方が広く見えるのではないでしょうか。
・等間隔に3本の平行線を引き、それぞれA、B、Cとします。AとBの間には何本もの平行線を引き、BとCの間はそのままにします。 ・すると、線分ABと線分BCの距離は同じですが、ABの方がBCより広く見える錯視が起きます。
≫≫ Wikipedia
|
[17] エーレンシュタイン錯視(Ehrenstein illusion)[A]円の内側の線の形はどのように見えますか?
円を取り除いた図
同心円の内側にある正方形の辺が主観的に歪んで見える。
[B] 途切れた線の間はどのように見えますか?
部分的に線を取り除いた図
線分の端点により、主観的な円が見える。主観的図形の色は背景と同じであるが明るく見える。
同様の効果は、「カニッツァの三角形 」でも見られます。 [C]中心部分はどのように見えますか?
中心に円を足した図
線分の端点により、主観的な円が見える。主観的図形の色は背景と同じであるが明るく見える。
中心に円を足してみると、中心は明るく見えなくなる。
≫≫ Wikipedia
|
[18] カニッツァの三角形(Kanizsa figures)・① の図の中心に何が見えますか?
①
②
3つの円と1つの三角形を描いた図
周辺の図形とともに、白い正三角形が知覚されるが、実際には中心の三角形は物理的に存在しない。この効果は、主観的輪郭(subjective contour)と呼ばれる。また、この白い三角形は、周辺よりも明るく見えるが、実際には中心と周辺の輝度は等しい。
輪郭に関連する他の錯視として、「エーレンシュタイン錯視 」があります。
≫≫ Wikipedia
|
[19] 色の同化(Color assimilation) 色は隣接する色によって見え方が変化します。
特に、下の画像のように細かい線の繰り返しがあると隣接する色がお互いに近づくように変化し、同じベースの色でも違った色に見えたりします。 ベースに使用したのは次の3色です。
= 色の同化の応用 = みかんを赤いネットに入れると、より赤みを帯びて見えます。 赤いネットに入れて売り場に陳列するのは、よりおいしそうに見せるための工夫で、この「色の同化」の応用と言われています。「色の同化」の効果は色々な所で使われているようです。 |
[20] ネオン色拡散(Neon Color Spreading)・格子が交わった部分はどのように見えますか?
ネオン色拡散の例。
白背景の格子部分のネオン色が円またはひし形状に見える錯覚。
≫≫ Wikipedia
|