『浮世絵・錦絵』 などを見る「目次」
- 浮世絵のジャンルのひとつに「寄せ絵」や「だまし絵」などと呼ばれるものがあります。人物や動物を寄せて人の顔や字を描いたり、絵の中に何かを隠していたりするトリックアートです。「遊び絵」という括り方もされます。
- この絵は、歌川芳藤
が描いた「福助」で、「
有卦絵
」と呼ばれる浮世絵。
- 「有卦絵」とは、有卦に入った人に祝いとして贈答する錦絵や有卦に入った人が家で飾る錦絵。通例、有卦絵にはその画中に富士山、福助、福寿草、福禄寿、藤、筆、瓢(ふくべ)などといった「ふ」の字がついた物が七点描かれた。(Wikipedia)
- この絵は「ふ」が付くもので福助が描かれ、頭が「ふきん」、顔と耳が「袋」、眉が「筆」、目が「フグ」、鼻が「ふの字」、口が「房」、扇の骨が「筆」、手が「文(ふみ)」、羽織に「富士山に霞」の紋、袴の柄が「袋に入った瓢(ふくべ)?」、体の線が「かのをふくすけ」の文字などとなっている。
- 「七福のふのじ尽くしの福助は不老富貴にかのう福神」の文字が見られ、また、「土性水性の人五月八日午の時有卦に入 七ヶ年の内万よし」とも書かれている。
- 安政五年〈1858年〉の作品とされる。
- 歌川芳藤:江戸時代末期から明治時代にかけての浮世絵師。(文政11年〈1828年〉 - 明治20年〈1887年〉)。
- ボストン美術館所蔵。
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Last updated : 2024/06/29