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鈴木春信
「六玉川 」
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- 鈴木春信による「六玉川
」で、全国の六箇所の玉川を題材にした錦絵です。
- 明和4年〈1767年〉頃の作品とされます。
- 鈴木春信:
享保10年〈1725年〉? - 明和7年6月15日〈1770年7月7日〉)。江戸時代中期の浮世絵師。明和2年〈1765年〉、春信らの工夫によって多色摺木版画のいわゆる錦絵が考案され、墨一色だった木版画は様々な色の重ね摺りが可能になったとされる。
- 六玉川は、平安~鎌倉時代の和歌に詠まれた玉川の総称。それぞれに詠まれた風景、風物が定まっていた。
- 六玉川を題材にした錦絵は、他に北尾重政、喜多川歌麿、歌川豊国、歌川広重、歌川国芳など多くの絵師が筆を取っている。
- 萩の玉川(近江国):「野路の玉川」「近江の玉川」とも。
- 明日も来む 野路の玉川 萩こえて 色なる浪に 月宿りけり(源俊頼・千載集)
- 擣衣(とうい)の玉川(摂津国):「三島の玉川」「砧の玉川」「摂津の玉川」とも。
- 松風の 音だに秋は淋しきに 衣うつなり 玉川のさと(源俊頼・千載集)
- 千鳥の玉川(陸奥国):「野田の玉川」とも。
- 夕されば 汐風越してみちのくの 野田のたま川 ちどり鳴くなり(能因法師・新古今集)
- 調布(たづくり)の玉川(武蔵国)
- たつくりや さらす垣根の 朝露を つらぬきとめぬ 玉川の里(藤原定家・拾遺愚草)
- 井手の玉川(山城国):「山吹の玉川」とも。
- 駒とめて 猶水かはん 山吹の はなの露そふ 井出の玉川(藤原俊成・新古今集)
- 高野の玉川(紀伊国)
- 忘れても 汲みやしつらん旅人の 高野(たかの)の奥の玉川の水(弘法大師・風雅和歌集)
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Last updated : 2024/06/29