鬼蔦斎（きちょうさい）鎮火安心図巻（ちんかあんしんずかん）［写］ = 江戸の火消（ひけし）・江戸の纏（まとい） =

江戸城から見える炎。定火消の白木の火の見櫓も。

馬に乗った御使番が城に向かう。大名火消の黒塗りの櫓も。

町火消「ま組」が様子を窺う。右は火消屋敷の火の見櫓。

鳶口、梯子、龍土水、水桶、玄蕃桶などを携え定火消が出動。

裸の臥煙が先導。騎馬は旗本定火消役。奥に豊川稲荷。

五番組の「ま組」の纏は駒に重ね山形。

大刺股を数人で担ぎ現場へ急ぐ。

湯屋で入浴客が慌てる。屋根では火たたきで火を払う。穴蔵に家財道具を入れる。

家財道具を運び出す人々。土蔵に目塗りをする人も。

武家屋敷から避難する人々。火事装束に身を包んだ奥方も。

三番組の「さ組」「て組」「み組」。

武家の火消も現場へ向かう。糸巻き型の纏も。

避難する人々。武家の火消。握り飯で腹ごしらえする人も。

屋根に上がった纏。龍土水で水を掛ける。

火に巻き込まれる纏も。

負傷者の手当。千組の弁当提灯の下で腹ごしらえ。

各組の説明。火は収まらない。

各組の説明。沢山の「消し札」が見える。

すすけた纏が見える。厠で用を足す人や立ち小便をする人も。

深川の「北組」が引き揚げる。

復興用の材木が運び込まれる。大船に避難した大黒屋は宴会か。

正月を迎え、松飾りに海老。三河万歳。

茶色い半纏を羽織った「い組」の組頭と纏。火消道具小屋が見える。

奥書

奥書

嘉永七年甲寅孟秋 武州豊嶋郡峡田領住人 鬼蔦齋書画