『浮世絵・錦絵』などを見る「目次」 『浮世絵・錦絵』などを見る 江戸の火消(ひけし)・江戸の纏(まとい) 火事装束(かじしょうぞく)・ 火事羽織(かじばおり)など 江戸年間 画像ポップアップ 全画像スライド 守貞謾稿に見る火事装束 下の画像をクリックすると、画面サイズに合わせて拡大して見ることができます。 拡大した画面上部の「 ▶ 」をクリックすると全画像をスライドして見ることができます。 火事羽織(かじばおり) 紺木綿地刺子人物模様(こんもめんじさしこじんぶつもよう) 江戸の町方では鳶職(とびしょく)の人々が組体制で火消しの役割を果たした。表は籠目(かごめ)模様を型染にし、木綿地を刺し子にして防火を強化した。無事鎮火(ちんか)したあかつきには、裏地の派手な描絵(かきえ)模様を見せて市中を歩いた。衿(えり)には火消しの組名「平野」の文字を染める。 東京国立博物館蔵。出典:ColBase 火事羽織 紺木綿地刺子人物模様 火事羽織 紺木綿地刺子人物模様 (東京国立博物館蔵) 火事羽織(かじばおり) 紺木綿地刺子龍虎模様(こんもめんじさしこりゅうこもよう) 東京国立博物館蔵。出典:ColBase 火事羽織 紺木綿地刺子龍虎模様 火事羽織 紺木綿地刺子龍虎模様 (東京国立博物館蔵) 火事羽織(かじばおり) 紺木綿地雷神模様刺子(こんもめんじらいじんもようさしこ) 東京国立博物館蔵。出典:ColBase 火事羽織 紺木綿地雷神模様刺子 火事羽織 紺木綿地雷神模様刺子 (東京国立博物館蔵) 火事襦袢(かじじゅばん) 黒木綿地波に雨龍模様刺子(くろもめんじなみにあまりょうもようさしこ) 町火消が火消しの際に着用する襦袢。表は黒く染めた木綿地に刺子が施されるが、裏地には勢いよく立ち上がる波濤(はとう)に、応龍が描かれている。町火消の衣裳は裏地に粋(いき)な模様がデザインされるが、水に縁の深い龍や雷神などが好まれたようである。 東京国立博物館蔵。出典:ColBase 火事襦袢 黒木綿地波に雨龍模様刺子 火事襦袢 黒木綿地波に雨龍模様刺子 火事襦袢 黒木綿地波に雨龍模様刺子 火事襦袢 黒木綿地波に雨龍模様刺子 (東京国立博物館蔵) 大名火事兜・兜頭巾 (メトロポリタン美術館蔵) 火事装束(かじしょうぞく)(女子用) 猩々緋羅紗地波鯉模様(しょうじょうひらしゃじなみこいもよう)(抱き茗荷紋付) 江戸屋敷に在住する大名家では、男性だけではなく女性も、江戸の火事に備えて火事装束を調えた。鮮やかな色の羅紗地に刺繍を施し、あるいは燻革を用いた兜頭巾を着し、羅紗の羽織に織物の袴で登場。火事場の活躍よりもむしろ火事装束の華やかさを競った。 東京国立博物館蔵。出典:ColBase 火事装束(女子用) 緋羅紗地注連縄模様(梶葉紋付) 火事装束(女子用) 緋羅紗地注連縄模様(梶葉紋付) 火事頭巾 緋羅紗地注連縄模様 火事頭巾 緋羅紗地注連縄模様 (東京国立博物館蔵) 火事装束(かじしょうぞく)(女子用) 緋羅紗地注連縄模様(ひらしゃじしめなわもよう)(梶葉紋付) 江戸時代、町火消が町屋の火災消火にあたったのに対し、武家については、その重要度を反映して、旗本からなる定火消が江戸城、また大名がその他の幕府主要地域の消火に当たった。大名火消の装束は、それゆえ陣羽織と共通する生地を用いたものが多い。 東京国立博物館蔵。出典:ColBase 火事装束(女子用) 緋羅紗地注連縄模様(梶葉紋付) 火事装束(女子用) 緋羅紗地注連縄模様(梶葉紋付) 火事頭巾 緋羅紗地注連縄模様 (東京国立博物館蔵) 火事羽織(かじばおり) 黄へるへとわん無地(矢羽橘紋付) 火事装束とは、江戸屋敷に在住する大名たちが、江戸の火事に備えた装束で、通常、羽織・胸当・石帯・兜からなる。ヨーロッパから舶載された鮮やかな色彩の羅紗や「へるへとわん」と称される綾織の毛織物が好んで用いられた。 東京国立博物館蔵。出典:ColBase 火事羽織 黄へるへとわん無地矢羽橘紋付 火事羽織 黄へるへとわん無地矢羽橘紋付 (東京国立博物館蔵) 男用火事装束(羽織) 武家男性が火事に備える火事装束は、通常、羽織に共裂(ともぎれ)で胸当(むねあて)と石帯(せきたい)が付く。火の粉がかかっても火傷(やけど)が防げるように、呉絽服連や羅紗(らしゃ)といったような、舶来の毛織物を用いて作られるころが多い。また、羽織の背には家紋を切付(きりつけ)(アップリケ)にしている。 東京国立博物館蔵。出典:ColBase 男用火事装束(羽織) 男用火事装束(羽織) (東京国立博物館蔵) 火事装束(かじしょうぞく) 紺麻地波兎雨龍模様 (こんあさじなみうさぎあまりょうもよう) 女性用の火事装束。麻地の単仕立てなので、夏用と考えられる。火事を避けるという縁起から、波に兎、龍など、水に関連する模様をデザインする。胸当・羽織の背にある木瓜紋や兎は切付(きりつけ)(アップリケ)の後、輪郭を撚金糸でかがる。 東京国立博物館蔵。出典:ColBase 火事装束 紺麻地波兎雨龍模様 火事装束 紺麻地波兎雨龍模様 (東京国立博物館蔵) 火事装束(かじしょうぞく)(羽織・胸当・石帯) 茶へるへとわん無地(二つ引紋付) 「火事と喧嘩は江戸の華」と言われる。江戸屋敷に住まう各藩主は、火事に備えて家紋の入った火事羽織を用意した。ヘルヘトワンとは、ヨーロッパで製作され、長崎の出島で取引された綾地(あやじ)の毛織物。高級な毛織物が武士の火事羽織や陣羽織に愛用された。 東京国立博物館蔵。出典:ColBase 火事装束(羽織・胸当・石帯) 茶へるへとわん無地(二つ引紋付) 火事装束(羽織・胸当・石帯) 茶へるへとわん無地(二つ引紋付) 火事装束(羽織・胸当・石帯) 茶へるへとわん無地(二つ引紋付) (東京国立博物館蔵) 火消装束(ひけししょうぞく) 黒呉絽地矢羽橘紋付 「火事と喧嘩は江戸の華」といわれ、冬は江戸の狭い市中にたびたび火の手があがることから、江戸屋敷に住む武士は火事に備えて火事装束を調えた。防火のため、羅紗・呉絽服連(オランダ語でgrof grein)・へるへとわんといった舶来の毛織物が用いられた。 東京国立博物館蔵。出典:ColBase 火消装束 黒呉絽地矢羽橘紋付 火消装束 黒呉絽地矢羽橘紋付 (東京国立博物館蔵) 鼠色羅紗火事装束(ねずみいろらしゃかじしょうぞく)(釘抜紋付) 「火事と喧嘩は江戸の華」といわれるが、特に冬の季節は江戸の狭い市中にたびたび火の手があがることから、江戸屋敷に住む武士は当番制で、火事が起こった際の出動に備えて火事装束を誂(あつら)えた。羽織・石帯・胸当・兜頭巾は羅紗製が多く同じデザインである。 東京国立博物館蔵。出典:ColBase 火消装束 黒呉絽地矢羽橘紋付 火消装束 黒呉絽地矢羽橘紋付 火消装束 黒呉絽地矢羽橘紋付 火消装束 黒呉絽地矢羽橘紋付 (東京国立博物館蔵) 火事装束 ( かじしょうぞく ) 浅葱 ( あさぎ ) へるへとわん (抱藤紋付(だきふじもんつき)) 東京国立博物館蔵。出典:ColBase 火事装束 浅葱へるへとわん(抱藤紋付) 火事装束 浅葱へるへとわん(抱藤紋付) 火事装束 浅葱へるへとわん(抱藤紋付) (東京国立博物館蔵) 『浮世絵・錦絵』 などを見る「目次」 おすすめサイト・関連サイト…