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   『浮世絵・錦絵』などを見る「目次」 
《 江戸の火消・江戸の纏 - 目次 》 
〈目次・歴史など
むさしあぶみ〔1657年明暦の大火〕
目黒行人阪火事絵巻 
目黒行人坂大火類焼範囲図 
[江戸火消持場所並纒之図] 
神明相撲闘争之図(め組の喧嘩) 
万世江戸町鏡 
[いろは組纒づくし] 
鎮火用心たしなみ種 
鎮火安心図巻 
安政二年江戸大地震火事場の図 
江都土産纒雛形 
新版子供纏あそび 
泰平纏一覧 
新板纏つくし 
しんばんまとゐづくし 
しんはん凧つくし 
子供遊出初之図 
江戸の花子供遊び 
江戸の花子供遊び・纏拡大 
新板まとい両面合 
子供あそび纏固図小 
江戸の花名勝会 
歌川広重「江戸の華」
新板手遊火消道具尽 
火除心得之図 
[火消の図] 
[火消の図・四十八組拡大] 
火災消防之図 
[火消各組のまとい] 
火消持場所及纒 
[江戸町内火消之組印] 
町火消纒装束の図 
加賀鳶の図 
子供遊出始双六 
「伊呂波組纏鑑」
見立いろはあわせ 
見立いろはあわせ・纏拡大 
東京町火消出火を鎮図 
東京一二伊達競 
各大区纒鑑第一大区 
警視庁火消出初階子乗之図 
消防組初出階子のりの図 
東京まといいち 
松竹梅湯嶋掛額(八百屋お七) 
月岡芳年「烟中月」 
火事装束・火事羽織など 
守貞謾稿に見る纏など 
守貞謾稿に見る火事装束 
江戸の火の見櫓 
江戸名所図会に見る火の見櫓 
名所江戸百景に見る火の見櫓 
江戸町火消の道具 
地図で見る「江戸町火消」
纏の種類とその名称 
半纏の図柄とその名称 
江戸の大火・火災年表 
江戸府内絵本風俗往来 
随筆・東幕末維新懐古談 
随筆・江戸っ子 
参考・江戸文字/加護字 

『浮世絵・錦絵』などを見る
江戸の火消ひけし・江戸のまとい

江戸町火消
まとい の種類とその名称
  • 江戸時代の町火消が用いたまとい の意匠と名称をまとめるべく取り組みました。
  • ところが、纏の名称、つまり何を象ったものなのか、何を基にデザインしたものなのかは、当サイトが現時点で蒐集できている江戸時代から明治初期の錦絵や書物では全く確認できていません。(これは、姉妹ページの 半纏の図柄とその名称  でも同様です)
  • また、現時点で纏関連の解説では最大ともいえる「江戸三火消図鑑」(復刻版:1988年〈昭和63年〉刊(原本:1941年〈昭和16年〉刊))でも、その解説を書いた風俗史家の谷峯藏氏は、『纏の形象図の本は幕末までに何冊も刊行され〈略〉ながら、その名称・由来をとどめた記録は一切ない』としています。その上で谷氏は、先人の藤口透吾編「江戸火消年代記」(昭和37年〈1962年〉刊)の解説を引きながら独自の名称を解説しています。また、『この辺で、由緒や拠りどころ、形象を見直し、文法的にも混乱のないよう検討してはどうだろう』とも記し、「江戸三火消図鑑(復刻版)」の本編であり、約120ページに及ぶ「町火消伴纏合印」の中の各組の纏や半纏の図絵の解説では、谷氏が検討した名称が記載されています。
  • ここでは、その谷氏の言葉を基に、「江戸三火消図鑑」での谷氏の解説を引用する形で纏の名称を掲載するものです。藤口氏の蒐集の方法、考え方、及び谷氏の詳しい解説などは「江戸火消年代記」「江戸三火消図鑑」で確認されることをお勧めします。
  • なお、時代を遡った資料では纏の図柄に若干の違いが見られ、このことについては こちらのページ   に記しました。
  • このページのでの纏の画像は、国立国会図書館所蔵の「歌川芳虎・江戸の花子供遊び」(安政5年〈1858年〉〜万延元年〈1860年〉)、「伊呂波組纏鑑いろはぐみまといかがみ」(慶応2年〈1866年〉)から引用しました。
  • 「江戸の花子供遊び」は纏の部分を切り出しています。クリックすると全図を見ることができます。
  • 「伊呂波組纏鑑」は、原画での見開き表示を上下一枚表示に加工しています。
《ちょっと知識》 纏工まといこう 」という職業 
  • 江戸時代、 纏工まといこう という職業があったようです。
  • 喜田川守貞きたがわもりさだ によって天保8年〈1837年〉から慶応3年〈1867年〉まで、30年間にわたって書かれた江戸時代後期の風俗史『 守貞謾稿もりさだまんこう 』には次のように記されています。
    • 纏工 市中火消人足の所用白塗纏を製す。他物を製せず。この工、神田 竪大工町たてだいくちょう 角に一戸あり。ほかにこれなし。
    • 武家所用 鉑押はくおし の物は、武具工にてこれを製す。
 いろは四十八組・本所深川十六組《 目次 》
《一番組》
い 
よ 
に 
は 
万 
《二番組》
ろ 
せ 
も 
め 
す 
百 
千 
《三番組》
て 
あ 
さ 
き 
ゆ 
み 
本 
《五番組》
く 
や 
ま 
け 
ふ 
こ 
え 
し 
ゑ 
《六番組》
な 
む 
う 
ゐ 
の 
お 
《八番組》
ほ 
わ 
か 
た 
《九番組》
れ 
そ 
つ 
ね 
《十番組》
と 
ち 
り 
ぬ 
る 
を 
《南組》
一 
二 
三 
四 
六 
《中組》
五 
七 
八 
九 
十 
十六 
《北組》
十一 
十二 
十三 
十四 
十五 
《 一番組 い組 》
芥子けします
”消します” の洒落で大岡越前守が命名したとの説も。
*近世風俗の百科事典的意味を持つ大著とされる 「守貞謾稿」 では「方円」と記されるのみ。
《 一番組 よ組 》
田の字
“田”の字については、持場神田に因むという説と、一番組頭・藤田六郎兵衛の田との説がある。
《 一番組 は組 》
違い重ね源氏車四方
《 一番組 に組 》
雷鳥帽子に持合い太二つ輪四方
《 一番組 万組 》
籠目逆さ瓢箪に芥子の花
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《 二番組 ろ組 》
もりに駒
《 二番組 せ組 》
笠着せ駒
《 二番組 も組 》
分銅もの字
《 二番組 め組 》
籠鼓胴
《 二番組 す組 》
籠目駒にすの字
《 二番組 百組 》
石目枠枡四方
この纏は塗りではなく白漆たたき、故に石目のような肌合いから。
《 二番組 千組 》
采配さいはいに駒
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《 三番組 て組 》
違い重ね枠分銅に釘抜き
《 三番組 あ組 》
芥子に蛇の目
《 三番組 さ組 》
雪花にさの字
《 三番組 き組 》
矢羽根
《 三番組 ゆ組 》
芥子に持合い細三つ輪
《 三番組 み組 》
芥子に糸枠
《 三番組 本組 》
本の字
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《 五番組 く組 》
四の字と駒
四谷に因み、篆書の“四”の字。
《 五番組 や組 》
尖矢とがりやの字に駒
《 五番組 ま組 》
重ね太枠鱗に駒
《 五番組 け組 》
団子に六方七輪
《 五番組 ふ組 》
駒に鍬形
《 五番組 こ組 》
芥子に三つ巴と駒
《 五番組 え組 》
丸エの字に駒
《 五番組 し組 》
平隅切角につなぎ駒
《 五番組 ゑ組 》
八つ柄杓水車
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《 六番組 な組 》
芥子に重ね違いつなぎ蛇の目
《 六番組 む組 》
芥子に閻魔えんまの釘抜きと駒
《 六番組 う組 》
芥子けし井桁いげた
《 六番組 ゐ組 》
琴柱ことじに駒
《 六番組 の組 》
雷太鼓に駒
《 六番組 お組 》
芥子けしに下がり藤三つ鱗付き駒
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《 八番組 ほ組 》
釘抜き
《 八番組 わ組 》
蛇の目に打ち出の小槌四方
《 八番組 か組 》
籠唐人笠に駒
《 八番組 た組 》
隅立角に本の字
本郷一丁目から六丁目の持場から“本の字”。
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《 九番組 れ組 》
厚輪に大の字
《 九番組 そ組 》
鉢巻き臼に駒
《 九番組 つ組 》
毘沙門剣
《 九番組 ね組 》
持合い寸の字に駒
持場の巣鴨に因み、“す”の本字“寸”の背合わせ。
*古く、寸の字を上に配したものが見られる。
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《 十番組 と組 》
重ね違い蛇の目
《 十番組 ち組 》
蛇の目に一の字
《 十番組 り組 》
蛇の目
《 十番組 ぬ組 》
天狗の羽団扇
《 十番組 る組 》
十字分銅にるの字
十番組に因み、“十字分銅”。
《 十番組 を組 》
芥子に隅切り角にをの字
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《 南組 一組 》
厚輪に三つ鱗
《 南組 二組 》
二つ算木に南の字
《 南組 三組 》
沢瀉おもだか
《 南組 四組 》
いかり
《 南組 六組 》
大の字
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《 中組 五組 》
[未詳]
《 中組 七組 》
籠目芥子に蛇の目
《 中組 八組 》
籠目壺
《 中組 九組 》
重ね井筒
《 中組 十組 》
蛇の目に籠目芥子
《 中組 十六組 》
三つ鱗に軍配団扇
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《 北組 十一組 》
[未詳]福包か
《 北組 十二組 》
おひねりに丸籠
《 北組 十三組 》
椿成鏃つばきなりやじり
鏑矢かぶらやに似た矢尻の一種。
《 北組 十四組 》
雲版うんぱん または 提盤ちょうばん
「雲版」は寺で合図などために打ち鳴らす、青銅または鉄で作った雲形のもの。
「雲版・提盤」の家紋 
《 北組 十五組 》
違い鍵に駒
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Last updated : 2024/06/30