『浮世絵・錦絵』などを見る「目次」 『浮世絵・錦絵』などを見る 江戸の火消(ひけし)・江戸の纏(まとい) 「守貞謾稿(もりさだまんこう)」に見る「火事装束」喜田川守貞著 画像ポップアップ 全画像スライド 火事装束・火事羽織など ここでは、江戸時代の風俗の百科事典的意味を持つ大著とされる「 守貞謾稿(もりさだまんこう) 」をから、火事装束などの項を見てみます。 守貞謾稿(もりさだまんこう) は、喜田川守貞(きたがわもりさだ)による江戸後期の風俗誌で、前集30巻・後集4巻からなる。 天保8年〈1837年〉に記録を始め嘉永6年〈1853年〉成立。その後慶応3年〈1867年〉ごろまで加筆された。 江戸時代の風俗に関する考証随筆であると同時に、近世風俗の百科事典的意味を持つ大著とされる。 [参考] 守貞謾稿 Wikipedia 下の画像をクリックすると、画面サイズに合わせて拡大して見ることができます。 「守貞謾稿(もりさだまんこう)」に見る「火事装束」喜田川守貞(きたがわもりさだ) 革羽織の事 〈読み下し概略〉 江戸も武家は上に伝へる火場 中間(ちゅうげん) の徒のみ黄革の羽折りを用ふ。 武家も御てこと云ふ防火夫はこれを用ふ。皆黄色なり。 熏(ふすべ)〈燻〉革なり。 江戸市民は寒風の日、他出・燕居ともにこれを着し、火場にもまたこれを着す。 鳶の者、平日他行にこれを用ふれども、火場にはも革を用ひず。 〈読み下し準備中〉 革羽織図 〈読み下し概略〉 この図は江戸鳶の者、二番組の内ろ組の徒の所用。かくのごとき背の、ろの字を大紋と云ふ。裾周りは二番の二の字を縦横に描き、襟の胸紐乳辺に二番組と描けり。他組の者もこれに准ず。 火事装束 〈読み下し準備中〉 今世 武家火事羽織の図 〈読み下し準備中〉 火事装束の胸当図 〈読み下し準備中〉 火事装束 石の帯の図 火事装束兜頭巾図 〈読み下し準備中〉 錣付の陣笠 兜頭巾の図[江戸は市民もこれを用ひ、京坂は市民はこれを用ひず] 兜頭巾図[京坂市民はこの頭巾を用ひず、陣笠のみを用ふ] 〈読み下し準備中〉 猫頭巾 下頭巾 ハッピの図[法被と書す] 〈読み下し準備中〉 江戸長半天図 京坂市店の火事ハッピの図 〈読み下し準備中〉 袖なし羽織 〈読み下し準備中〉 半天 〈読み下し概略〉 また江戸市民、寒風の日および火場には革半天を用ふ。火場を専用とす。黒革あるひはふすべ革、あるひは革色染等なり。背一所に記号。定紋等を描く。あるひは白く染め除き、あるひは蛇腹糸の縫紋なり。 綿入半天の図 蝙蝠半天図 〈読み下し準備中〉 革半天図 木綿半天図[しるし半天と云ふ] 〈読み下し概略〉 木綿半天は江戸市民の火場に遣る雑夫にこれを用ふ。また、雇夫等は平日も専らこれを著す。 縫裁定めなしといへども、大略長(た)け二尺二、三寸、袖一尺。けだし褾(そで)の方やうやく細く褾にて九寸余にす。 店抱へ防火夫および駆付夫(かけつけふ) 等に与ふもの、すなはちこれなり。あるひは自家の下僕に用ひしむもあり。 防火夫に与ふものは専ら単(ひとえ)。 〈読み下し準備中〉 『浮世絵・錦絵』 などを見る「目次」 おすすめサイト・関連サイト…