人倫訓蒙図彙に見る、『江戸時代の職業・職人』
= 元禄の商人・元禄の細工人・元禄の職人 = |
「江戸時代の職業」目次へ 「人倫訓蒙図彙」目次へ
|
「人倫訓蒙図彙・第四巻・商人部」より
『仏師』
【仏師】
釈迦仏、御母摩耶夫人忉利天に御出生有事をしろしめして、彼天に上り、摩耶報恩経をとき給ふ。其御留守のうち、仏をみ奉らぬ事をなげき、修達長者毘首羯磨天に仏像を作らしむ。是始也とかや。日本にて、聖徳太子の御時、大唐より鳥仏師と云細工人来り、太子に仕へ奉り作りしを、太子の作と云なり。後一条院の御時、定朝江州坂本大宮に住する故、大宮杉と号す。安元年中に運慶と云仏師あり、七条形の元祖なり。(略)
「人倫訓蒙図彙」は、元禄3年・1690年 に出版された、江戸時代前期・元禄期の生活を図解した風俗事典です。全七巻からなり、公卿から庶人まであらゆる身分の様々な職業を、用いられる器物を上げながら簡単な解説を加えています。著者は分かっていませんが、絵は蒔絵師の源三郎などの筆によるものです。上方で出版され、京都を中心とした当時の風俗や生活を知ることができます。
ここでは、第四巻「商人部」、第五巻「細工人部」、第六巻「職之部」に登場する様々な人々の姿を見てみます。
画像は、元禄3年・1690年 刊・国立国会図書館所蔵によります。
- 上の絵にマウスを乗せると、部分的に拡大して表示されます。
≪≪ 目次・表紙へ (全ての画像を連続して見られるリンクも)
|
Last updated : 2024/06/29