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= 江戸を編む男 - 喜田川守貞 =
『守貞謾稿』に見る江戸の商い
= 振り売り・天秤棒の世界 =

《 このページについて 》
 このページは、喜田川きたがわ守貞もりさだ 著による江戸時代後期の庶民の生活を記録した、『 守貞謾稿もりさだまんこう 』の 巻之六 生業下」   から、市中での商いについて紹介するものです。 《 守貞謾稿とは 》  
 江戸時代、多くの商い人が物を売り歩く行商を行っていたことが『守貞謾稿』に記され、ここに取り上げる「巻之六 生業下」の中に登場する商いだけでも実に 140 にも上ります。この巻の大きな特徴は、ほぼ全ての項目で三都(江戸・京都・大坂)の違いが比較されている点で、これにより、各都市の商業活動や生活様式の違いを理解する重要な資料となっています。
 ここでは、江戸時代の商いのうち、「振り売り」などと呼ばれた行商を中心に図版で見てみます。物売りの姿や、担う荷物の図など、83 枚の図版を掲載しています。
 振り売りは、商品を担いで街中を歩き回りながら販売する行商の一つで、主に固定の店舗を持たない商人が、商品を肩に担いだり、背負ったり、手に持ったりして売り歩き、顧客の家や通りまで商品を届けていました。
 振り売りの商人は、食料品(魚、野菜、果物など)、日用品(箒、鍋、炭など)、さらには衣類や小物など、さまざまな商品を扱っていました。また、商人たちは売り声を上げて商品を宣伝し、顧客の注意を引くための工夫もしていました。
 「振り売り」は、「棒手振り (ぼてふり) 」「棒手売り(ぼてうり)」「棒商い(ぼうあきない)」などとも呼ばれ、これらは商人が商品を棒に吊るして担ぎ歩いたことに由来します。商人が「棒手」と呼ばれる天秤棒を使って商品を運び売り歩く姿は江戸時代の風物詩として知られています。
 振り売りについて『守貞謾稿』には、「三都ともに小民の生業に、売物を担いあるいは背負い、市街を呼び巡るものはなはだ多し」と記されています。
 ここに掲載した各図版は、国立国会図書館   所蔵の原図をもとに色調補正を施したものです。
《 守貞謾稿とは 》  
『守貞謾稿』巻別目次  
『守貞謾稿』巻別内容 - 目次  
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 参考:曲亭馬琴『近世流行商人狂哥絵図』  
『守貞謾稿(生業下)』に図示された商い 
*書中後半部分では、「京坂にあって江戸にないもの」「江戸にあって京坂にないもの」などの分類がなされていますが、ここではその点については触れていません。詳しくは原文 巻之六 生業下      でお確かめください。
鮮魚売り
江戸初鰹売り
魚売り
江戸鯉売り
菜蔬売り
豆腐売り
油売り
花売り
荒神松売り
羅宇屋
錠前直し
鋳鉄師
針売り
瀬戸物焼接
紙屑買い
古傘買い
灰買い
臼の目立
鼠取り薬
箒売り
銅器売り
算盤直し
炭・炭団・醤油・塩売り
嘗物売り・漬物売り
新粉細工
飴細工
飴売り
弁慶
蕃椒粉売り
小間物売り
筆墨売り
鰻蒲焼売り
桃灯張り替え
瓦器売り
生蕃椒売り
さぼん玉売り
海ほおずき売り
勝負附売り
按摩
銭緡売り
雪踏直し
甘酒売り
湯出菽売り
是斎(ぜざい)売り
枇杷葉湯売り
錦魚売り
簾売り
心太売り
虫売り
暦売り
御鉢入れ売り
黒木売り
躑躅花(つつじ)売り
揚昆布売り
艾(もぐさ)売り
乾物売り
鯡昆布巻売り
岩起売り
羽織紐直し
炮烙売り
薄板製の燈篭売り
竹馬古着屋
冷水売り
笊・味噌漉売り
附木売り
苗売り
鮨売り
水弾(みずはじき)売り
衣紋竹売り
白酒・白玉・歯磨き売り
麹売り
乾海苔売り
納豆売り
墨渋屋
蚊帳売り
竹箒・草箒売り
あじろ蓋売り
塩辛売り
桜草売り
銭蓙(ぜにござ)売り
饂飩屋・蕎麦屋
茶飯売り
『守貞謾稿(生業下)』に記された商い 〕  
  • 下の画像をクリックすると拡大し、連続して見ることができます。右矢印て次へ進みます。
  • 拡大した画面上部の「  」をクリックすると全画像をスライドして見ることができます。
  • 各商いの悦明は、原文から要約した部分もあります。詳しくは、 原文(巻之六 生業下)   でお確かめください。
『守貞謾稿』に見る江戸の商い
[画像:国立国会図書館蔵]
『守貞謾稿(生業下)』に記された商い 
*以下は、書中に項目が立てられている商いで、書中にはこれ以外の商いも見られます。
*書中後半部分では、「京坂にあって江戸にないもの」「江戸にあって京坂にないもの」などの分類がなされていますが、ここではその点については触れていません。詳しくは原文 巻之六 生業下      でお確かめください。
鮮魚売り・枯魚(ひもの)売り・菜蔬売り・豆腐売り・糊売り・油売り・花売り・荒神松売り・羅宇屋(らうや)・錠前直・鋳鉄師・磨師・下駄歯入れ・針売り・鏡磨き・眼鏡の仕替え・印肉の仕替え・瀬戸物焼接・紙屑買い・古傘買い・灰買い・臼の目立・鼠取り薬・箒売り・銅器売り・算盤直し・赤蛙売り・炭売り・醤油売り・塩売り・嘗物(なめもの)売り・漬物売り・新粉細工(しんこざいく)・飴細工・飴売り・菓子売り・弄物(もてあそびもの)売り・蕃板粉(とうがらし)売り・小間物売り・烟草売り・筆墨売り・還魂紙(かんこんし)売り・鰻蒲焼売り・挑灯(ちょうちん)張替え・蝋燭の流れ買い・植木売り・瓦器(かわらけ)売り・竿竹売り・はつり売り・生蕃椒売り・さぼん玉売り・海ほおずき売り・勝負附売り・輪替へ・按摩(あんま)・銭緡(ぜにさし)売り・奸賈(かんこ)・雪踏(せった)直し・際物師(きわものし)・甘酒売り・湯出菽(ゆでまめ)売り・是斎(ぜさい)売り・枇杷葉湯(びわようとう)売り・錦魚売り・簾(すだれ)売り・心太(ところてん)売り・虫売り・松茸売り・初茸売り・炭団(たどん)売り・暦売り・箱火鉢売り・御鉢いれ売り・黒木売り・躑躅花(つつじ)売り・揚昆布売り・螽(いなご)蒲焼売り・行灯(あんどん)仕替え・櫓(やぐら)直し・艾(もぐさ)売り・有馬篭(ありまかご)売り・乾物売り・鰊(にしん)昆布巻売り・鳥貝/ふか刺身売り・味噌屋・渋紙/敷衾(しきぶすま)売り・岩起(いわおこし)売り・羽織紐直し・焙烙(ほうろく)売り・蒸芋売り・薄板製の灯篭売り・揚げ昆布売り・竹馬古着屋・冷水売り・湯出鶏卵(ゆでたまご)売り・文庫売り・笊(ざる)/味噌漉(みそこし)売り・附木(つけぎ)売り・苗売り・蕣(あさがお)売り・鮨売り・水弾(みずはじき)売り・草履売り・衣紋竹売り・砂糖入り金時・納豆売り・白酒売り・白玉売り・歯磨き売り・麹(こうじ)売り・乾海苔売り・納豆売り・番附売り・払い扇筥買い・墨渋屋・竃(かまど)塗り・蚊帳(かや)売り・小紋屋売り・竹箒売り・革帯売り・三弦売り・簑(みの)売り・払い合羽(がっぱ)・籧篨蓋(あじろふた)売り・塩辛売り・看板書き・樽買い・稗蒔(ひえまき)売り・桜草売り・蕣花(あさがお)売り・葭戸(よしど)売り・御役人附売り・銭蓙(ぜにござ)売り・くご繩売り・饂飩屋・蕎麦屋・善哉(ぜんざい)売り・汁粉売り・上燗(じょうかん)おでん・茶飯売り
《『守貞謾稿』巻別目次 》
 巻之一〔 時勢 〕  
 巻之二 〔 地理 〕欠 
 巻之三〔 家宅 〕  
 巻之四〔 人事 〕  
 巻之五〔 生業 上 〕  
 巻之六〔 生業 下 〕  
 巻之七〔 雑業 〕  
 巻之八〔 貨幣 〕  
 巻之九〔 男扮 〕  
 巻之十〔 女扮 上 〕  
 巻之十一〔 女扮 中 〕  
 巻之十二〔 女扮 下 〕  
 巻之十三〔 男服 上 〕  
 巻之十四〔 男服 中 〕  
 巻之十五〔 男服 下 〕  
 巻之十六〔 女服 〕  
 巻之十七 〔 女服 〕欠 
 巻之十八〔 雑服 付 雑事 〕  
 巻之十九〔 織染 〕  
 巻之二十〔 妓扮 〕  
 巻之二十一〔 娼家 上 〕  
 巻之二十二〔 娼家 下 〕  
 巻之二十三〔 音曲 〕  
 巻之二十四〔 雑劇 〕  
 巻之二十五〔 沐浴 〕  
 巻之二十六〔 春時 〕  
 巻之二十七〔 夏冬 〕  
 巻之二十八〔 遊戯 〕  
 巻之二十九〔 笠 〕  
 巻之三十〔 傘・履 〕  
 後集巻之一〔 食類 〕  
 後集巻之二〔 雑劇 補 〕  
 後集巻之三〔 駕車 〕  
 後集巻之四〔 雑器 及 囊 〕  
 後集巻之五〔 遊戯 〕欠 
 別冊 『守貞謾稿』全巻出現用語一覧  
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Published:2024/07/27 Last updated:2024/08/23