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「
新形紺名紋帳
」
= 木の屑坊 =
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- これは、いわゆる家紋帳ではありません。
- 序によれば、
木の屑坊
という人が狂言袴の面白い紋様を集めた一書で、各図の横には紋様の名称と戯文が記されています。
- 江戸時代に見られる家紋の形に合わせて、江戸の庶民の身の回りにあるものを紋様化し、庶民文化と日常を表現したパロディともいえるものでしょうか。序には、「自分の好みで集めたが、何の用もなさぬ戯ごとで、風呂敷、浴衣に染めるにはよかろう」と記し、「げびたもんだ」といった戯文も見られます。
- では、木の屑坊とは誰なのでしょうか。自序に、豊島隠士[としまいんし] 木乃屑坊誌[きのくずぼうしるす]とあり、「晁」の落款があります。
- 落款の「晁」から、木の屑坊なる人は、江戸時代の浮世絵師渓斎英泉の門人とされる、
貞斎泉晁
(文化9年〈1812年〉 - 没年不明)ではないかとする説もあるようです。
- 国立国会図書館所蔵。
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Last updated : 2024/06/28