『絵本以呂波歌』 |
『絵本以呂波歌』『へ』
『絵本以呂波歌』 画:鈴木春信
並列タイトル:「教訓いろは歌」
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* 現代仮名遣いでの読み方を付加しました。ルビも出来るだけ付けるようにしましたが、全てには付けきれていません。画像でご確認ください。
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返答も 片屈ゆえの へらず口 片時もはやく 閉口をせよ
たとへば、茶碗やうの物の破たる時、この茶碗は誰が破たると尋問ふ事あり。夫はわたくしが不調法にて破候間、不調法のだん誤おそれ入候とわびぬれば、甚だ明白にて済べき事をつゝみかくし。夫は誰がわざにてかくせしゆへ、つゐ破候などと罪を譲りあらそい、主親の心にそむくこと、片屈者とて笑ふにたへけり。恥をしりて、かならずへらず口をいふべからず。誤て改むるに憚事なかれ。
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たとえば、茶碗ようの物の破たる時、この茶碗は誰が破たると尋問う事あり。夫はわたくしが不調法にて破候間、不調法のだん誤おそれ入候とわびぬれば、甚だ明白にて済べき事をつつみかくし。夫は誰がわざにてかくせしゆへ、つい破候などと罪を譲りあらそい、主親の心にそむくこと、片屈者とて笑ふにたえけり。恥をしりて、かならずへらず口をいうべからず。誤て改むるに憚事なかれ。
へんとうも へんくつゆえの へらずぐち へんじもはやく へいこうをせよ