『絵本以呂波歌』 |
『絵本以呂波歌』 画:鈴木春信
並列タイトル:「教訓いろは歌」
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* 現代仮名遣いでの読み方を付加しました。ルビも出来るだけ付けるようにしましたが、全てには付けきれていません。画像でご確認ください。
み
眉目かたち 見帰る程に 見能とも 身のほどしらぬ 身こそおかしき
誠に女は氏なふして玉の輿といふ。賤敷女も貴人に宮仕して、結構の衣裳など給りて、着たるといへども、嫁すにおよびては、牛はうしずれ、馬はむまずれとて、賤敷者の妻と成て、夫はかるき世わたりもふの細布、胸あわぬ身の程をかへりみず、妻は彼結構なる衣裳を着かさね、我は顔なるは見るにおかしからずや。
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誠に女は氏なふして玉の輿という。賤敷女も貴人に宮仕して、結構の衣裳など給りて、着たるといえども、嫁すにおよびては、牛はうしずれ、馬はむまずれとて、賤敷者の妻と成て、夫はかるき世わたりもふの細布、胸あわぬ身の程をかえりみず、妻は彼結構なる衣裳を着かさね、我は顔なるは見るにおかしからずや。
みめかたち みかえるほどに みよくとも みのほどしらぬ みこそおかしき