『新板いろはたとへ雙六』 |
『新板 いろはたとへ 雙六』という双六です。
「いろは歌」の形になっています。
「犬も歩けば…」で始まる、いわゆる「江戸いろは」です。
「いろは歌」の形になっています。
「犬も歩けば…」で始まる、いわゆる「江戸いろは」です。
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* 双六の原画から、「い・ろ・は・に…」のそれぞれの絵を抜き出し48枚を一覧にしました。
* 漢字交じりの表記と、現代仮名遣いでの読み方を付加しました。
い
犬も歩けば棒に当たる
いぬもあるけばぼうにあたる
ふりだし(振り出し)
*編集注:
- 「犬も歩けば棒に当たる」というたとえは、何事かをしようとする者はそれだけ災難に遭うことも多いという意味と、なにかをやっていれば思いがけない良いことに会うこともあるという二つの意味があるとされる。
- この絵の中には、犬が棒にぶつかっている様子と、食べ物をもらっている様子が描かれている。
- さらに、書いてある文字を読み解くと、「犬曰く、しめたしめた歩けば、果報にありつく」とあって、じっとしていないで、何事かに取り組めば災難にも遭うかも知れないが、果報にも会うだろうというたとえと取ることができるだろうか。
- しかし、「しめたしめた歩く」とはどのように歩くことなのか…。
ろ
論より証拠
ろんよりしょうこ
は
花より団子
はなよりだんご
に
憎まれ子世にはばかる
にくまれこよにはばかる
ほ
骨折り損の草臥れ儲け
ほねおりぞんのくたびれもうけ
へ
屁をひって尻つぼめる
へをひってしりつぼめる
と
年寄りの冷水
としよりのひやみず
ち
塵積もって山となる
ちりつもってやまとなる
り
律義者の子沢山
りちぎもののこだくさん
ぬ
盗人の昼寝
ぬすびとのひるね
る
瑠璃も玻璃も照らせば光る
るりもはりもてらせばひかる
を
老いては子に従う
おいてはこにしたがう
わ
破鍋に綴蓋
われなべにとじぶた
か
(intentionally left blank)
よ
葭の髄から天井(天上)を見る
よしのずいからてんじょうをみる
た
旅は道連れ
たびはみちずれ
れ
良薬は口に苦し
りょうやくはくちににがし
そ
総領の甚六
そうりょうのじんろく
つ
月夜に釜を抜く
つきよにかまをぬく
ね
- 念には念をつがえ
ねんにはねんをつがえ
な
泣く面を蜂が刺す
なくつらをはちがさす
ら
楽あれば苦あり
らくあればくあり
む
無理が通れば道理引っ込む
むりがとおればどうりがひっこむ
う
嘘から出たまこと
うそからでたまこと
ゐ
芋の煮えたもご存じなく
いものにえたもごぞんじなく
の
咽もと過ぐれば熱さ忘るる
のどもとすぐればあつさわするる
お
鬼に金棒
おににかなぼう
く
臭いものに蓋
くさいものにふた
や
安物買いの銭失い
やすものがいのぜにうしない
ま
負けるは勝つ
まけるはかつ
け
芸は身を助くる
げいはみをたすくる
ふ
文を遣るにも書く手は持たぬ
ふみをやるにもかくてはもたぬ
こ
子は三界の首枷
こはさんがいのくびっかせ
え
得手に帆を上げる
えてにほをあげる
て
亭主の好きな赤烏帽子
ていしゅのすきなあかえぼし
あ
頭隠して尻隠さず
あたまかくしてしりかくさず
さ
三遍回って煙草にしょ
さんべんまわってたばこにしょ
き
聞いて極楽見て地獄
きいてごくらくみてじごく
ゆ
油断大敵
ゆだんたいてき
め
目の上の瘤
めのうえのこぶ
み
身から出た錆
みからでたさび
し
知らぬが仏
しらぬがほとけ
ゑ
縁は異なもの
えんはいなもの
ひ
貧乏暇なし
びんぼうひまなし
も
門前の小僧習わぬ経を読む
もんぜんんのこぞうならわぬきょうをよむ
せ
背に腹はかえられぬ
せにはらはかえられぬ
す
粋は身を食う
すいはみをくう
京
京の夢大阪の夢
きょうのゆめおおさかのゆめ
上がり