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金城湯池
きんじょうとうち
作家
作品

中里介山

【大菩薩峠 年魚市の巻】

 だが、このところと荻野山中あたりと同日に見られてはたまらない。七百万石の力を以て築き成された六十万石の金鱗亀尾蓬左柳の尾張名古屋の城が、たかが二人の浪士づれに睨まれたとて、どうなるものか。その辺は深く心配するには足りないが、おりから早暁、あたりに人の通行の無きに乗じ、城を横目に睨み上げて、南条、五十嵐の両名が、高声私語する節々ふしぶしを聞いていると、 金城湯池きんじょうとうちをくつがえすような気焔だけはすさまじい。
「家康が、特にこの名古屋の城に力を入れたのは、何か特別に家康流の深謀遠慮があってのことに相違ない」
「僕は、さほど深謀遠慮あっての取立てとは思わない、単に、清洲きよすの城の延長に過ぎないではなかろうかと思う」
「それだけじゃあるまい」

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Last updated : 2022/11/23