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貴賤上下
きせんじょうげ
作家
作品

福沢諭吉

【学問のすすめ】

 これらの学問をするに、いずれも西洋の翻訳書を取り調べ、たいていのことは日本の仮名にて用を便じ、あるいは年少にして文才ある者へは横文字をも読ませ、一科一学も実事を押え、その事につきその物に従い、近く物事の道理を求めて今日の用を達すべきなり。右は人間普通の実学にて、人たる者は貴賤上下の区別なく、みなことごとくたしなむべき心得なれば、この心得ありて後に、士農工商おのおのその分を尽くし、銘々の家業を営み、身も独立し、家も独立し、天下国家も独立すべきなり。

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坂口安吾

【戦後新人論】

 しかし一般には、こういう専門家の特性は考慮されてはおらず、したがって、専門家というものが、どういうものか知られていない。しかし、自分がまことに一芸に専門家であるなら、あらゆる専門家に貴賤上下の別がないことが分るもので、内村博士が荒巻に与えた訓戒は当然すぎるものであるが、日本の常識としては、これは尚、異端に属するものであるかも知れない。

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国枝史郎

【五右衛門と新左】

とかくして時も移る程に、はや祇園会も初まる時分に候、いざ/″\御供仕らんとて、又件の鳶の羽に打乗て、虚空をさして飛けるが、刹那がうちに、祇園の廊門のうへにぞ落着ける、まこと神事の最中なれば、都鄙の貴賤上下、東西南北は充満して、人のたちこむこと家々に限りなくぞ見えにけり。

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井上円了

【西航日録】

 この地方にて下女の年給が、食事を給するほかに、二十ポンドないし三十ポンド(わが三百円)なりというを聞き、
  下女までが准奏任の所得あり
 毎日曜、貴賤上下おのおのその奉信するところに従い、東西の会堂に集まる。村内四、五の会堂、いずれも群参せざるはなし。これ英国人のもっぱら誇るところにて、毎日曜修養の力、よく今日の富強をきたすというも、あえて過言にあらざるべし。

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陸羯南

【近時政論考】

その藩閥内閣を弁護せしは、けだし秩序的進歩を主張するがためならんか、しかれどもこれ大なる過失なりき、秩序的進歩とは貧富智愚の差を是認する自由的競争および貴賤上下の別を保持するの匡済的改革を言うのみ、けっして強者の権利、戦勝者の権利または軍人政治の類を許容するものにはあらず。

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中里介山

【法然行伝】

「お上人も房籠りというて他所よそへはおいでにならないで、九条殿へだけおいでになるということは、人によっては上人程のお方でも貴顕へはへつらっておいでになるとそしる者がないとは限りません。おいでになるならば貴賤上下隔てなくおいでになるがよろしい。おいでにならぬならば絶対にお籠りがよろしい。どうも九条殿だけへおいでになるのはよろしからぬように思われる」

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2022/11/23