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旧慣墨守
きゅうかんぼくしゅ
昔からの習慣、やり方をかたくなに守り通すこと。
⇒ 旧套墨守 ⇒ 旧慣墨守
作家
作品

長谷川時雨

【勝川花菊の一生】

 ある時、急に社会が外面的に欧化心酔した。それは明治十八年頃のいわゆる鹿鳴館ろくめいかん時代で、晩年にはあんなゴチゴチの国粋論者、山県元帥やまがたげんすいでさえ徹宵ダンスをしたり、鎗踊やりおどりをしたという、酒池肉林しゅちにくりん、狂舞の時期があった。吉原大籬おおまがきの遊女もボンネットをかぶり、十八世紀風のひだの多い洋服を着て椅子にりかかって張店はりみせをしたのを、見に連れてゆかれたのを、私はかすかに覚えている。わが日本橋区の問屋町は、旧慣墨守きゅうかんぼくしゅ因循姑息いんじゅんこそく の土地だけに二、三年後にジワジワと水の浸みるようにはいって来た。

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ロマン・ローラン
豊島与志雄訳

【ジャン・クリストフ 第六巻 アントアネット】

 試験が始まった。オリヴィエはも少しで試験を受けられないところだった。彼は気分がよくなかった。そしてまた、ほんとうに病気になったほうがいいと思うほど、及第してもしなくてもとにかく経なければならない心痛を、非常に恐れていた。がこんどは、筆記試験にはかなり成功した。しかし通過か否かの成り行きを待つのはつらいことだった。革命の国でありながら世にもっとも旧慣墨守ぼくしゅの国たるこの国の、ごく古くからの習慣に従って、試験は七月に、一年じゅうのもっとも酷暑のころに、行なわれたのだった。

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  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2022/11/23