冬の七草

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 冬の七草

 ふゆのななくさ

冬の七草とはなんでしょうか?

  • 冬の七草は、春の七草や秋の七草ような古事に基づくものは見られないが、明治41年〈1908年〉に久田二葉が書いた「園芸十二ケ月」に、『植物学者伊藤篤太郎博士が、先年冬の七草を選定した』とするものがある。
  • それによれば、冬の七草は「款冬の薹(ふきのとう)」「福寿草」「節分草」「雪割草」「寒葵」「寒菊」「水仙」の七種としている。
  • この「冬の七草」は、明治37年〈1904年〉元日の「時事新報(1936年〈昭和11年〉に廃刊、「東京日日新聞」(現・毎日新聞」)に合併)」に掲載されたと伊藤本人が書いている。
  • そのことを書いたのは、明治37年〈1904年〉1月18日に 楓園 鈴木重瑊が著した「夏の七艸考」  識語しきごで、伊藤は次のように述べている。
    「(略)今年元旦の時事新報に『冬の七艸』と題して余の考説を掲載しせるものを旧里名古屋なる余が母君の元へ送りしを楓園氏是を見て以て興ありとなし更にこの『夏の七艸考』を撰定して余が母君に見せられたるを(略)」(明治37年〈1904年〉2月6日)
  • 伊藤篤太郎いとうとくたろう (1866年1月15日〈慶応元年11月29日〉- 1941年〈昭和16年〉3月21日)。植物学者。

《 冬の七草 》
ふきのとう ふくじゅそう
せつぶんそう ゆきわりそう
かんあおい かんぎく すいせん

款冬の薹ふきのとう  福寿草ふくじゅそう  節分草せつぶんそう  雪割草ゆきわりそう  寒葵かんあおい  寒菊かんぎく  水仙すいせん

名称
備考
フキノトウ 款冬の薹
蕗の薹
フクジュソウ 福寿草
セツブンソウ 節分草
ユキワリソウ 雪割草
カンアオイ 寒葵
カンギク 寒菊

スイセン

水仙
  • 「園芸十二ケ月」では、フキを「款冬」と書いている。
  • フキを表す漢字は、「款冬」「蕗」「苳」「菜蕗」などがあり、フキノトウは、通常は「蕗の薹」と書かれる。
《 園芸十二ケ月 [久田二葉 著] 》
冬の七草
(国立国会図書館蔵)
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Last updated : 2022/11/23