- これは、メトロポリタン美術館が所蔵する歌川広重の『
諸国六玉川 』で、安政4年・1857年)の作品です。 六玉川 は、歌枕に使用される全国の六つの玉川の総称です。野路の玉川(近江国)、三島の玉川(摂津国)、野田の玉川(陸奥国)、調布 の玉川(武蔵国)、井手の玉川(山城国)、 高野の玉川(紀伊国)- この絵の表題は『
拙津擣衣 』で、この玉川は、かつての摂津国の大阪府高槻市を流れる三島の玉川。 擣衣 は、砧 で衣を打つこと。この絵にその様子が描かれている。
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『千載集』
源俊頼
(みなもとのとしより)
松風の
音たに秋は
寂しきに
衣うつなり
玉川のさと
音たに秋は
寂しきに
衣うつなり
玉川のさと
松風の
音だに秋は
寂しきに
衣打つなり
玉川の里
音だに秋は
寂しきに
衣打つなり
玉川の里
- 松風の 音たに秋は 寂しきに 衣うつなり 玉川のさと
- 松風の 音だに秋は 寂しきに 衣打つなり 玉川の里
- まつかぜの おとだにあきは さびしきに ころもうつなり たまがわのさと
- (千載集・源俊頼)