『近世流行商人狂哥絵図』に見る |
『お駒飴 』
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・原文/翻刻(歴史的仮名遣い。*変体仮名は現用に置き換え)
おぢ◌や◌ ぢ◌や◌ ぢ◌や◌
さんべら ぼん〴〵
役者こはいろ
おこのみ次第
しほから声で
じやみつつら
いろはくろいか
あめは太白
かわぬおかたは
きこえませぬ
才三さんでは
ないかいな
《近世流行商人狂哥絵図》
お駒飴
おぢ◌や◌ ぢ◌や◌ ぢ◌や◌
さんべら ぼん〴〵
役者こはいろ
おこのみ次第
しほから声で
じやみつつら
いろはくろいか
あめは太白
かわぬおかたは
きこえませぬ
才三さんでは
ないかいな
・読み下し(現代仮名遣い・漢字交じり・振り仮名)
おじや じや じや
さんべら ぼんぼん
役者声色
お好み次第
塩辛声 で
じゃみっつら
色は黒いが
飴は太白
買わぬお方は
聞こえませぬ
才三 さんでは
ないかいな
《近世流行商人狂哥絵図》
お駒飴
おこまあめ
おじや じや じや
さんべら ぼんぼん
役者
お好み次第
じゃみっつら
色は黒いが
飴は
買わぬお方は
聞こえませぬ
ないかいな
- 「お駒飴」は、芝居の『恋娘昔八丈』の城木屋お駒の台詞を飴売りの呼び声に取り入れたためそう呼ばれた。
- 「ぢや」の「や」が「 ◌ 」で囲まれている。これは、読み方が「じゃ」ではなく、「じや」であると強調しているとも取れるので、ここでの読み方は「じや」とした。
- 「じゃみっつら」は、あばた面。「じゃみづら」「じゃもつら」とも。
- 呼び声の中の「きこえませぬ」は、「そりゃ聞こえませぬ」の台詞。
《参考 》水野廬朝(猿水洞蘆朝)『盲文画話』に描かれた「お駒飴」
『お駒飴・おこまあめ』(曲亭馬琴・近世流行商人狂哥絵図)
・原文/翻刻(歴史的仮名遣い。*変体仮名は現用に置き換え)
おぢ◌や◌ ぢ◌や◌ ぢ◌や◌
さんべら ぼん/″\
役者こはいろ おこのみ次第
しほから声で じやみつつら
いろはくろいか あめは太白
かわぬおかたは きこえませぬ
才三さんでは ないかいな
さんべら ぼん/″\
役者こはいろ おこのみ次第
しほから声で じやみつつら
いろはくろいか あめは太白
かわぬおかたは きこえませぬ
才三さんでは ないかいな
- 「ぢや」の「や」が「 ◌ 」で囲まれている。これは、読み方が「じゃ」ではなく、「じや」であると強調しているとも取れるので、ここでの読み下しは「じや」とした。
・読み下し(現代仮名遣い・漢字交じり・振り仮名)
おじや じや じや
さんべら ぼんぼん
役者声色
お好み次第
塩辛声
で じゃみっつら
色は黒いが 飴は太白
買わぬお方は 聞こえませぬ
才三
さんでは ないかいな
さんべら ぼんぼん
役者
色は黒いが 飴は
買わぬお方は 聞こえませぬ
「
「二十三番狂歌合」「流行商人絵詞二十三番狂歌合」「近世商人狂歌合」などとも呼ばれます。
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