『近世流行商人狂哥絵図』に見る |
『曲突心太売り 』
|
・原文/翻刻(歴史的仮名遣い。*変体仮名は現用に置き換え)
さあつきますぞ〳〵
音羽の滝のいとさくら
ちらちらおちるは星くだり
それ天上まてつきあげて
やんわりうけもち
すべるはしりもち
しだれ柳にしだれ梅
さきもそろうてきれぬを
しようくわん
あいあい 只今
あげます〳〵
なるほどかんしん
よく手に入たものだのう
気のせいか外のより
うまいじやないか
もういつはい〳〵
《近世流行商人狂哥絵図》
曲突心太賣
さあつきますぞ〳〵
音羽の滝のいとさくら
ちらちらおちるは星くだり
それ天上まてつきあげて
やんわりうけもち
すべるはしりもち
しだれ柳にしだれ梅
さきもそろうてきれぬを
しようくわん
あいあい 只今
あげます〳〵
なるほどかんしん
よく手に入たものだのう
気のせいか外のより
うまいじやないか
もういつはい〳〵
・読み下し(現代仮名遣い・漢字交じり・振り仮名)
さあ 突きますぞ
突きますぞ
音羽 の滝の糸桜
ちらちら落ちるは星降 り
それ天上まで突き上げて
やんわり受け持ち
すべるは尻餅
しだれ柳にしだれ梅
咲きも揃うて 切れぬを賞玩
あいあい 只今
あげます あげます
なるほど感心
よく手に入 ったものだのう
気のせいか外 のより
うまいじやないか
もう 一杯
もう 一杯
《近世流行商人狂哥絵図》
曲突心太売り
きょくづきところてんうり
さあ 突きますぞ
突きますぞ
ちらちら落ちるは星
それ天上まで突き上げて
やんわり受け持ち
すべるは尻餅
しだれ柳にしだれ梅
咲きも揃うて 切れぬを
あいあい 只今
あげます あげます
なるほど感心
よく手に
気のせいか
うまいじやないか
もう 一杯
もう 一杯
『曲突心太賣/曲突心太売り』(曲亭馬琴・近世流行商人狂哥絵図)
・原文/翻刻(歴史的仮名遣い。*変体仮名は現用に置き換え)
さあつきますぞ/\
音羽の滝のいとさくら
ちらちらおちるは星くだり
それ天上まてつきあげて
やんわりうけもち
すべるはしりもち
しだれ柳にしだれ梅
さきもそろうてきれぬをしようくわん
あいあい 只今 あげます/\
なるほどかんしんよく手に入たものだのう
気のせいか外のよりうまいじやないか
もういつはい/\
音羽の滝のいとさくら
ちらちらおちるは星くだり
それ天上まてつきあげて
やんわりうけもち
すべるはしりもち
しだれ柳にしだれ梅
さきもそろうてきれぬをしようくわん
あいあい 只今 あげます/\
なるほどかんしんよく手に入たものだのう
気のせいか外のよりうまいじやないか
もういつはい/\
・読み下し(現代仮名遣い・漢字交じり・振り仮名)
さあ 突きますぞ 突きますぞ
音羽 の滝の糸桜
ちらちら落ちるは星降 り
それ天上まで突き上げて
やんわり受け持ち
すべるは尻餅
しだれ柳にしだれ梅
咲きも揃うて 切れぬを賞玩
あいあい 只今 あげます あげます
なるほど感心 よく手に入 ったものだのう
気のせいか外 のより うまいじやないか
もう 一杯
もう 一杯
ちらちら落ちるは星
それ天上まで突き上げて
やんわり受け持ち
すべるは尻餅
しだれ柳にしだれ梅
咲きも揃うて 切れぬを
あいあい 只今 あげます あげます
なるほど感心 よく手に
気のせいか
もう 一杯
もう 一杯
「
「二十三番狂歌合」「流行商人絵詞二十三番狂歌合」「近世商人狂歌合」などとも呼ばれます。
画像は国立国会図書館所蔵によります。このページでは、画像を明るくするために当サイト独自の色彩補正を行っており、国立国会図書館が公開している原画とは色調が若干違います。