「近世商賈盡狂歌合」に見る |
『稲荷鮨 』
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・原文/翻刻(歴史的仮名遣い。*変体仮名は現用に置き換え)
天清降地しやう〴〵
六根清浄
はらひ玉へ きよめ給へ
壱本が十六文
ヘイ〳〵〳〵
ありかたひ
半分が八文
ヘイ〳〵〳〵
ありかたひ〳〵
一ト切か四もん
サア〳〵 あがれ〳〵
うまふて 大キイ〳〵〳〵
稲なりさま〳〵〳〵
《近世商賈盡狂歌合》
稲荷鮨
天清降地しやう〴〵
六根清浄
はらひ玉へ きよめ給へ
壱本が十六文
ヘイ〳〵〳〵
ありかたひ
半分が八文
ヘイ〳〵〳〵
ありかたひ〳〵
一ト切か四もん
サア〳〵 あがれ〳〵
うまふて 大キイ〳〵〳〵
稲なりさま〳〵〳〵
・読み下し(現代仮名遣い・漢字交じり・振り仮名)
天清降 地清浄
六根清浄
祓い給え、清め給え
一本が十六文
へいへいへい
ありがたい
半分が八文
へいへいへい<
ありがたいありがたい
一切れが四文
さあさあ あがれあがれ
旨 て 大きい大きい大きい
稲荷様 稲荷様 稲荷様
《近世商賈尽狂歌合》
稲荷鮨
いなりずし
天清降 地清浄
六根清浄
祓い給え、清め給え
一本が十六文
へいへいへい
ありがたい
半分が八文
へいへいへい<
ありがたいありがたい
一切れが
さあさあ あがれあがれ
稲荷様 稲荷様 稲荷様
- 「うまふて 大キイ」とした箇所は、「大チイ」と翻刻する資料が見られるが、「チ」と見える文字は一画目が左からの起筆となっており、「キ」と読み取るのが妥当か。「
旨 て 大きい」と意味も通る。
『稲荷鮨』(石塚豊芥子・近世商賈尽狂歌合)
・原文/翻刻(歴史的仮名遣い。*変体仮名は現用に置き換え)
天清降地しやう/″\
六根清浄
はらひ玉へ きよめ給へ
壱本が十六文
ヘイ/\/\ ありかたひ
半分が八文
ヘイ/\/\ ありかたひ〳〵
一ト切か四もん
サア/\ あがれ/\
うまふて 大キイ/\
稲なりさま/\
六根清浄
はらひ玉へ きよめ給へ
壱本が十六文
ヘイ/\/\ ありかたひ
半分が八文
ヘイ/\/\ ありかたひ〳〵
一ト切か四もん
サア/\ あがれ/\
うまふて 大キイ/\
稲なりさま/\
・読み下し(現代仮名遣い・漢字交じり・振り仮名)
天清降 地清浄
六根清浄
祓い給え、清め給え
一本が十六文
へいへいへい ありがたい
半分が八文
へいへいへい ありがたいありがたい
一切れが四文
さあさあ あがれあがれ
旨 て 大きい大きい大きい
稲荷様 稲荷様 稲荷様
六根清浄
祓い給え、清め給え
一本が十六文
へいへいへい ありがたい
半分が八文
へいへいへい ありがたいありがたい
一切れが
さあさあ あがれあがれ
稲荷様 稲荷様 稲荷様
「
「商人尽し狂歌合」「仕出し商人尽し歌合」などとも呼ばれます。
この本のタイトルは「商売」(旧字体で「商賣」)ではなく、「商賈(しょうこ)」です。商賈は商人のこと(商売の意味にも使われる)で、この本の別名の「商人尽し狂歌合」「仕出し商人尽し歌合」でも「商人」が使われています。
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