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曖昧茫漠
あいまいぼうばく
作家
作品

萩原朔太郎

【詩の原理】

第一に先ず高蹈派パルナシアンは、自由主義を徹底的に排斥し、浪漫派のメロディアスな音律感を憎悪ぞうおした。そして彼等自身は、厳格なるストア的法則による詩形を重んじ、自ら誇って「言語上のゴシック建築」と称していた。(ゴシック建築はクラシズムの典型である。)また彼等は、一切の情緒感的センチメンタルなものや、曖昧茫漠あいまいぼうばくとしたものを排斥して、ひとえに判然明白たる、理路整然たる詩を尊んだ。

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Last updated : 2024/06/28