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悪漢無頼
あっかんぶらい
  1. 悪いことをする男とならず者。
作家
作品

三遊亭圓朝
鈴木行三校訂編纂

【後の業平文治】

 法は法、げる訳になりませぬから、文治お町の両人を駕籠に乗せて奉行所へ引立ひったてました。花時の向島、敵討があると云うので土手の上は浪を打ちますよう、どや/\押掛けてまいりまして、蟠龍軒の死骸を見てはつばを吐くやら蹴飛けとばすやら弥次馬連が大騒ぎをして居ります。此方こなたは奉行所、一応吟味の上、
 奉行「悪漢無頼曲者くせもの、殊に舅のあだを討つは武士のたしなみ、天晴あっぱれな手柄」
 というおめ言葉がありまして、早速帰宅を許されました。

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Last updated : 2024/06/28