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悪口雑言
あっこうぞうごん
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作家
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作品
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島崎藤村 |
【夜明け前 第一部下】
浪人は一人ぽっちの |
幸田露伴 |
【五重塔】
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直木三十五 |
【南国太平記】
「よい時期と、心得まする。御家長久のために、兵道のために、又、老師の御所信に反きまするが、当兵道は、島津家独特の秘法として、門外不出なればこそ重んぜられまするゆえ、御当家二分して相争う折は、正について不正を懲らし、その機に呪法の偉力を示して、人々の悪口雑言を醒すのも、兵道のために――」「黙れ」 和田と、高木とが、一膝すすめた。 |
太宰治 |
【新ハムレット】
僕にはあなたに、おわびしなければならぬ事もあるのだし、これまでずいぶん、あなたには遠慮して来た。いまだって、殴りつけてもやりたい気持を何度も抑えて、あなたと話しているのです。するとあなたは、いよいよ僕を見くびって、聞き捨てならぬ悪口雑言を並べたてる。僕も、もう容赦しません。 |
坂口安吾 |
【足のない男と首のない男】
犬猿もたゞならずとは二人のことで、なにがさて並の人間の十倍ぐらゐ口先の良く廻転する両名だから、悪口雑言、よくまアこんないやらしい言葉を |
織田作之助 |
【猿飛佐助】
誰彼の差別も容赦もあらあらしく、老若男女入りみだれて、言い勝ちに、出任せ放題の悪口をわめき散らし、まるで一年中の悪口雑言の限りを、この一晩に尽したかのような騒ぎであった。 |
相馬愛蔵 |
【私の小売商道】
しかるに苦学生諸君はこの辺の消息は少しも御存じなく、東京は広い所で仕事の沢山ある所だから半日仕事して半日勉学の出来る方法は容易に見出し得るものと思って、田舎から押しかけて来る。それで己れの希望を容れて世話してくれる人をば、やれ無頼漢の、しみったれの、と途方もない悪口雑言を叩く不了見者もある。 |
中里介山 |
【大菩薩峠 勿来の巻】
だが、この芸妓という奴も生意気だ、代官の権威にも屈しないなら屈しないでいいが、仮りにも土地の権威の役人を、こんなふうに「代官も悪かろうが、お前も品行がよくない」 |
三遊亭圓朝 |
【業平文治漂流奇談】
蟠「これ/\、騙りとはなんだ、友「騙りだ/\」 と夢中になって友之助身を震わして騙り/\と金切声で言うと、ばら/\と内弟子が三四人来て、不埓至極な奴、先生を騙りなどと 友「さア殺せ、さア殺して仕舞え/\」 |
三遊亭圓朝 |
【後の業平文治】
早速蟠龍軒の屋敷へ駈付け、 |
柴田流星 |
【残されたる江戸】
「金時なら強そうでいいや」「へん、その体で金時けえ――」 肚の綺麗なわりに口はきたなく、逢うとから別れるまで悪口雑言の斬合い。そんなこんなで存外時間をつぶし、夏ならばもうかれこれ納豆売りが出なおして金時を売りにくる時分だ。 |
江見水蔭 |
【怪異暗闇祭】
神楽殿の舞姫として清浄なる役目を勤めていたのであったが、五年前の暗闇祭の夜に、荒縄で腹巻した神輿かつぎの若者十数人のために、乳房銀杏の蔭へ引きずられて行き、聴くに忍びぬ悪口雑言に、侮辱の極みを浴びせられたのであった。 |
三宅花圃 |
【藪の鶯】
はま子はあとになき声をふるわせながら。浜「だれでもはやくおむかいにいッておくれ。ヨウ早く。 かくてお貞はその夜きたれるのみか。朝に夕にきたりて悪口雑言をいいののしれど。浜子もおろかならねば。家来にもいいふくめて。ただるすとのみことわりていたりしが。 |
堺利彦 |
【婦人の天職】
これいかにも殊勝千万のお心掛けと申すべし。小生なども男子の片はしであるからには、かようなる殊勝の婦人に対し無限の感謝をこそ呈すべけれ、悪口雑言などユメ申すべきはずにはあらねど、さりとてはここに不思議なることこそあれ。そはかようなる殊勝の心掛けが婦人の側にのみありて男子の側に無きの一事なり。 |
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