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悪衣悪食
あくいあくしょく・あくえあくしょく
あくいあくじき・あくえあくじき
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作家
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作品
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【将来の日本】
およそ経済世界自然分配の法則に従えば、全国全社会全人民を挙げてみな一の生産者となし、消費者となし、何人にても生産者たるものは必ずまた消費者たるべし、消費者たる者は必ずまた生産者たらざるべからず。しかしてその消費する額の多少は必ずその生産の多少に平均し、すなわち消費すること多きものはまた生産すること多く、生産すること少なき者はまた消費すること少なく、原因結果の関係は至密に行なわれ、その勤勉して富を生ずるものは葡萄の美酒、夜光の杯、花下の銀鞍、月前の船、もってその自然の結果たる快楽を買うを得べく、その怠惰にして放逸なるものは悪衣悪食、他人よりは
辱しめられ、自家には不愉快を感じ、ただまさに終生累々として喪家の狗を学ばざるべからず。
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【貧乏物語】
思うに恒産なくして恒心を失わず、貧賤に素しては貧賤に処し、患難に素しては患難に処し、いっさいの境に入るとして自得せざるなきは君子のことである。志ある者はよろしく自らこれを責むべし、しかもこれをもっていっさいの民衆を律せんとするは、薪を湿してこれを燃やさんとするがごときもの、経世の策としてはすなわち一方に偏するのそしりを免れざるものである。されば悪衣悪食を恥ずる者はともに語るに足らずとなせし孔子も、子貢の
政を問うに答えてはすなわちまず食を足らすと述べ、孟子もまた、民の産を制して、楽歳に身を終うるまで飽き、凶年にも死亡を免れしめ、しかるのち駆って善にゆかしむるをもって、明君の政なりと論じているのであって、私が今、社会問題解決の一策として経済組織の改造をあぐるもまた同じ趣旨である。
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Last updated : 2024/06/28