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安居楽業
あんきょらくぎょう
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作家
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作品
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中里介山 |
【大菩薩峠 京の夢おう坂の夢の巻】
永遠にして根本的なのは植民である。少なくともこれらの人を、子孫までも安居楽業せしむる土地を選定しなければならぬ。そこに念に念を入れての研究と、研究から来る変化や転向が生じても、それは薄志弱行ということにはならないでしょう。
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豊島与志雄 |
【上海の渋面】
さて、私は上海に蝟集してる大衆の一面を、そのどん底まで述べたが、彼等にその当面の必須事たる安居楽業を得さしてやるだけでも、容易なことではあるまい。趙正平氏は私達に、氏が政治の要諦と観じているらしい老子研究の自著を贈られたが、上述の大衆はこの研究の対象からもはみ出すものを持ってるもののように思われる。
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豊島与志雄 |
【北京・青島・村落】
然しながら、生活力自体はそのままでは精神力とはならない。生活力の当面の要求は安居楽業であり、精神的には他から指導されるままに導かれる。北支の治安工作は先ずこの水準に於てなされてる現状であろう。各地の匪賊討伐は、軍事上の問題よりも寧ろ、大衆の安居楽業の地域拡大が考えられていることであろうし、華北交通会社による鉄路愛護村の組織は、鉄道運輸路の確保よりも、沿線地域大衆の安居楽業をはかるのが主眼となっていることであろう。
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石原莞爾 |
【最終戦争論・戦争史大観】
元来漢民族は共産主義に対し、日本人のように尖鋭な対抗意識を持たない。防共ということはどうもピンと来ぬらしい。彼らは共産主義は恐れていない。故に防共の第一義は民心を安定し、安居楽業を与える事である。
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