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暗中模索
あんちゅうもさく
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作家
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作品
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坂口安吾 |
【俗物性と作家】
ドストエフスキーは二十五歳で「貧しき人々」という傑作を書いて一躍認められたが、その後批評家の反撃黙殺にあってクサッてしまうと、四十歳までは全然下らない作品ばかり書いていた。つまり自由の魔の手にかかったので、暗中模索、これは迷路だ。人間はクサッてしまうと、迷うばかりで、もてる才能もどうにもならぬ。
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辻潤 |
【ふもれすく】
僕は子供の時から文学は好きだった。しかし文学者として立つ才能を所有しているというような自信は薬にしたくも持ち合わせてはいなかった。のみならず文学は職業とすべきものではないと考えていたから、僕はそれを単に自分の道楽の如く見なしていたのである。しかしまた道楽によって生活することがもし出来たとすれば、これ程結構なことはないと考えてもいた。とりあえず手近な翻訳から始めて、暗中模索的に文学によって飯を食う方法を講じようとしてみた。当時の文学に対する知識は充分あったが、文壇に対するそれは全然ゼロであった。 全体僕の最初の動機は野枝さんと恋愛をやめるためではなく、彼女の持っている才能を充分にエジュケートするためなのであった。 |
岸田國士 |
【明治大学文芸科に演劇映画科を新設する件】
勿論、今までも個人々々の努力である程度の研究もでき、専門の領域で相当の技倆見識をもつやうになれないこともなかつたのだが、そのためには非常な不便が伴ひ、暗中模索の時期が長く、時としては邪道に迷ひ込み、独りよがりに終ることがないとはいへないのである。
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ユゴー ヴィクトル 豊島与志雄訳 | 【レ・ミゼラブル 第二部 コゼット】
四 逃走の暗中模索
次のことをよく理解せんには、ドロア・ムュール街の正確な観念を得ておかなければならない、そして特に、ポロンソー街からドロア・ムュール街へはいってゆく左手の |
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