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永遠不滅
えいえんふめつ |
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作家
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作品
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寺田寅彦 |
【ジャーナリズム雑感】
セザンヌがりんごを描くのに決して一つ一つのりんごの偶然の表象を描こうとはしなかった、あらゆるりんごを包蔵する永遠不滅のりんごの顔をカンバスにとどめようとして努力したという話がある。
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辻潤 |
【錯覚自我説】
個人は滅亡する。或は精神の破産となる。若し人間が真に永遠不滅な絶対統一的な強健な自我を持っているならこんなことはない筈である。が、自我はただ個人の存在の一追加物に過ぎない。個人が一時的事情によって自我的傾向を帯びたのである。
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高神覚昇 |
【般若心経講義】
たとい、二千数百年の昔に、釈尊の肉身は亡(な)くなっても、因縁という真理そのものは、因縁という法は、法身(ほっしん)の相(すがた)において、永遠不滅なる仏教の真理として、いな、宇宙の真理として、今日においても儼然(げんぜん)と光っています。いや未来永劫(えいごう)に、いつまでも「不朽の真理」として、光り輝いてゆくのであります。
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ホーソーン 岡本綺堂訳 |
【世界怪談名作集 ラッパチーニの娘 アウペパンの作から】
その水のさらさらと流れ落ちる小さいひびきは、上にいる青年の部屋の窓までも聞こえてくる。この噴水が永遠不滅の霊魂であって、その周囲の有為転変(ういてんぺん)にはいささかも気をとめずに絶えず歌っているもののように思われるのであった。すなわち、ある時代には大理石をもって泉を造り、またある時はそれを毀(こぼ)って地上に投げ出してしまうような、有為転変の姿も知らぬように――。
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