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栄辱得喪
えいじょくとくそう
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作家
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作品
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【草枕】
燦爛たる彩光は、炳乎として昔から現象世界に実在している。ただ一翳眼に在って
空花乱墜するが故に、俗累の覊絏牢として絶ちがたきが故に、
栄辱得喪のわれに逼る事、念々切なるが故に、ターナーが汽車を写すまでは汽車の美を解せず、応挙が幽霊を描くまでは幽霊の美を知らずに打ち過ぎるのである。
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Last updated : 2024/06/28