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会者定離
えしゃじょうり |
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作家
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作品
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倉田百三 |
【出家とその弟子】
つねづね御こころがけさえふかく候わば、しなばしぬるまで、いきは生きるまでと打ちまかせてあるがよろしく候。せんねんまんねんいきても、一たびは老いたるも、若きも、しなでかなわぬものにて候。会者定離(えしゃじょうり)は人間の習いなれば、たれになごりか惜しき……(親鸞を見る)わたしもうよしましょうかしら。なんだかせつなくなって……
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高神覚昇 |
【般若心経講義】
「散ればこそいとど桜はめでたけれ」と聞いて、なるほどもっともだと感じます。生まれた以上、死なねばならぬ、死は生によって来る、と聞けば、なるほど、全くその通りだ、と思います。「諸行無常」だの、「会者定離(えしゃじょうり)」だのと聞けば、なるほどそれに違いないとうなずかれます。しかしです、そうは思いつつも、やはり一面には、「そうじゃけれども、そうじゃけれども」という感じが、どこからともなく湧(わ)いてくるのです。
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