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万象流転
ばんしょうるてん
作家
作品

永井隆

【長崎の鐘】

 原子が爆発したらそれから何が出てくるか――私は清木教授の裸体の隣に寝ころんでいて考える。巨大な原子力、微粒子、電磁波、熱、この四種類がまず頭に浮かぶ。原子力すなわち、原子が創造せられた瞬間から原子内ことに原子核内に潜在していた力、原子の形態を維持し、その作用の源泉となっていた力、それは原子の体積に比べていちじるしく莫大なエネルギーであり、実に万象流転の原動力たるものである。

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種田山頭火

【其中日記 (三)】

春は芽ぶき秋は散る、木の芽、草の芽、木の実、草の実――自然の姿を観ていると、何ともいえない純真な、そして厳粛な気持になる、万物生成、万象流転はあたりまえといえばそれまでだけれど、私はやっぱり驚く。――

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上田敏訳

【海潮音】

されどなんだ笑声しようせいまどひを脱し、 万象ばんしよう
流転るてんそうぼうぜむと、心のかわきいとせちに、
現身うつそみの世をゆるしえず、はたのろひえぬ観念の
まなこ放ちて、幽遠の大歓楽を念じなば、

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  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2024/06/28