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破戒無慙/破戒無慚
はかいむざん |
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作家
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作品
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小酒井不木 |
【死体蝋燭】 和尚はその眼をぎろりと輝かして一段声を高めた。「実はなあ、お前はわしを徳の高い坊主だと思っているかもしれんが、わしは阿弥陀様の前では、じっとして坐っておれぬくらいの、 |
種田山頭火 |
【其中日記 (八)】
久しぶりに、ほんとうに久しぶりに畑仕事、土を耕やし、草をぬき捨て、大小便をかけて、いつでも胡瓜や茄子やトマトや大根や、植えられるようにして置く。酒はあるけれど飲まなかった、飲みたいのを飲まないのではない、飲みたくないから飲まなかったのである、私は昨日までしば/\飲みたくない酒を飲んだ、酔いたいために飲んだのである、むろんにがい酒だった、身も心もみだれる酒だった。…… 過去一年間の悪行乱行が絵巻物のように、フイルムのとうに展開する、――それは破戒無慚な日夜だった。…… 私は何故死なゝかったか、昨春、飯田で死んでしまったら、とさえ度々考えた。…… |
種田山頭火 |
【旅日記】
七月九日とぼ/\と永平寺へ戻って来た。 少しばかりの志納をあげて、南無承陽大師、破戒無慚の私は下山した。 夜行で大阪へ向う。 |
三遊亭圓朝 鈴木行三校訂・編纂 |
【菊模様皿山奇談】 此の |
三上於菟吉 |
【雪之丞変化】
その鉄心庵の現住――ときどき生ぐさ物の匂いがぷんぷんとかおって、 |
種田山頭火 |
【旅日記】
七月九日とぼ/\と永平寺へ戻つて来た。 少しばかりの志納をあげて、南無承陽大師、破戒無慚の私は下山した。 夜行で大阪へ向ふ。 |
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